高等聾学校卒業生の集大成! 修了作品展

 北海道高等聾学校(銭函1・室岡弘明校長)は、2月19日(水)~23日(日)に、専攻科情報デザイン科6名による修了作品展と高等科本科作品展・美術部展を、市立小樽美術館(色内1)1階市民・多目的ギャラリーで開いている。

 同デザイン科では、デザインに関する知識と技術、コンピューターを活用した造形活動などを幅広く学び、修了学年にあたる2年生6名が、これまでの学びの集大成として、イラストレーションやコンピューターゲーム、コラージュ、インスタレーション、絵画など13作品を発表している。

 修了生は、4月から履修する課題研究において、テーマの検討から制作まで、担当教諭のアドバイスを受けながら、オリジナリティを活かし制作に励んだ感性豊かな作品を展示。

 修了学年の塚田広輝さんは、ケント紙とスチレンボードを使ったインスタレーション作品「街」を発表。10ヶ月ほどの制作日数で、様々な形の真っ白な家を約50個並べ、影も見所のひとつ。

 昨年、筑波技術大学で卒業生の作品を見学。素晴らしい作品に触れ、修了作品に建物を選んだ。

 多目的ギャラリーでは、構想の実現を体験する産業技術科による、リビングボードの木工作品やバーべキュウーコンロなどが展示され、ものづくりの楽しさや技術を理解した作品で、どれも丁寧に作られていた。

 市民ギャラリー1の美術部展は、部員による豊かな感性が光る油彩などを展示発表している。

 塚田さんは、「課題研究の授業で4月から、それぞれに一生懸命に考え、パソコンやアクリル絵具など、いろいろな方法で作られた作品をぜひ観に来てください」と来場を呼びかけた。

 令和元年度北道高等聾学校専攻科情報デザイン科修了作品展・高等科本科作品展・美術部展

 2月19日(水)~23日(日)10:00~17:00(最終日15:00)

 市立小樽美術館(色内1)1階市民・多目的ギャラリー 入場無料

 ◎北海道高等聾学校HP(外部)

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