緊急事態のウイルス禍 閑散とする観光名所

 新型コロナウイルス感染拡大を防止するために出された緊急事態宣言2日目となる3月1日(日)、大勢の観光客で賑わうはずの小樽運河周辺は閑散としていた。

 同運河浅草橋では、数人が運河をバックに写真撮影を楽しんでいたが、その後、誰もいなくなった。

 人力車の車夫は、人通りが少なくなってもせっかく訪れたお客さんに小樽を案内しようと、仕事に専念していた。

 観光案内所の職員は、「めっきり人が少ない」と話し、訪れた観光客に「どこも休みなのですか?」と尋ねられ、営業中の場所を案内していた。

 市内のドラックストアでは、マスクや消毒液に続き、トイレットペーパーとティッシュが品切れる事態が発生。昨日のホームセンターでは、開店前からトイレットペーパーとティッシュを買求める人が並び、即時完売となった。1日は常時トイレットペーパーが無い状態で入荷は不明。

 ほかの店では、トイレットペーパーは1人1点・ティッシュ2点までと制限付きで販売され、買物客は品薄を懸念しながら購入していた。

 天狗山ロープウエイ・スキー場は通常営業を行い、新型コロナウイルスなどの感染防止対応として、消毒液の設置や施設内の消毒、手の触れる場所を定期巡回して消毒するなどが徹底され、ウインタースポーツを楽しむスキーヤーやボーダーが訪れていた。

 積雪不足により開始が遅れたため延長していたナイター営業が、本日1日が最終日を迎えた。スキー場の営業は22日(日)まで、ロープウエイは29日(日)まで行う予定。

 ソリを楽しんでいた家族連れは、「木曜日から幼稚園が休園となり、家に閉じこもっているので、買物ついでにソリに乗せようと来てみた。今後どうなるかは、3日に幼稚園から通知が来る予定。早く収束してもらいたい」と不安そうだった。

 ◎小樽天狗山ロープウエイ・スキー場(外部)

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