アザラシの引越し おたる水族館春支度

 おたる水族館(祝津3)では、通常営業に向けて着々と準備が始まり、春支度のひとつである「アザラシの引越し」が、3月9日(月)10:00~12:00に行われた。

 冬期間の時化からアザラシを守るため、越冬プールに避難させていたゴマフアザラシ19頭とゼニガタアザラシ9頭の合計28頭を、海獣公園にある夏期プールに移動。段取りを把握しているドライバーが運転する4トントラックの荷台に、移動用の檻を積み込み、2時間かけて3往復して引越しが行われた。

 朝から水を抜いて準備しておいた越冬プールにいるアザラシを、ヘルメットとサロペット姿の飼育員7名が手分けして檻へ誘導。

 オス・メス・シニア・ジュニアの順番で運び、夏期プールへ。檻の扉が開かれるとバタバタと腹ばいになって直進。4ヶ月ぶりに住み慣れた広いプールに滑り込み、悠々と泳ぎ始めた。中には、ためらうアザラシもいて、愛くるしい様子を見せていた。

 川本守飼育員は、「夏期プールの方が、アザラシにとっても環境が良く、無事に引越しを終えてひと安心。春のオープンに向けて一段落した気持ち。今年は時化も無く、降雪も少なかった」と話した。

 3月下旬から4月上旬にかけては、ゴマフアラザシの出産も予定している。

 3月14日(土)に通常営業を予定しているが、新型コロナウイルスの影響で、現在検討中とのこと。

 ◎おたる水族館HP(外部)

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