小樽図書など教育施設再開

 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、2月29日(土)から3月19日(木)まで休館の措置をとっていた小樽市総合博物館・運河館・美術館・文学館・図書館などの社会教育施設が、制限付きで20日(金・祝)に再開された。

 市立小樽図書館(花園5・鈴木浩一館長)では、10:00~17:00と時間を短縮して、貸出・返却と予約のみの業務、移動図書館も予約のみの貸出・返却で、31日(火)まで対応する。

 これまで、インターネットやTEL・FAXのみで予約された本を、同館入口で手渡しや返却の業務だけだったが、久しぶりの開館とあって、10:00には50人ほどが来館し、読みたい本を自ら選び借りていた。

 職員は、アルコール消毒液の設置と1時間に1回ペースで換気を行い、感染拡大防止に努めている。1日3回のクリーンタイムでは、来館者が触れるドアノブや手すり・筆記用具・検索機を消毒し、返却後の本は常に消毒している。

 貸出カウンター前にテーブルを設置して距離を保ち、館内の椅子を片付け、新聞や雑誌閲覧コーナーを閉鎖し検索台だけを配置。新刊雑誌を見ることはできないがバックナンバーは貸出している。

 1階の児童室の座席や2階学習室と休憩コーナーを閉鎖し、郷土資料室は座席をなくして開ている。

 鈴木館長は、「こういう時だからこそ利用してもらいたい思いもあるが、安全のために話し合った結果、人が集まる場所なので仕方がない。先週まで予約はいつもの3倍となり、本を読みたい・利用したい人が多いことを改めて感じた」と、制限付きではあるが開館できてほっとした様子を見せた。

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