新型コロナで中止 勝納川の鯉のぼり

 小樽市内の南樽市場(新富町12)の脇を流れる勝納川に、春の風物誌となっている鯉のぼり群流が、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今年は中止となった。18回目を迎える恒例行事にも影響を及ぼし、市民の春の楽しみも奪われた。

 毎年4月の第2日曜日に、若松二丁目会(伊藤政一会長)の会員や近隣会社からの協力で、眞砂橋を挟んだ約400mの区間に、大漁旗60枚を含む約380匹の鯉のぼり(昨年数)を、40本のロープに吊るす作業を行っていた。

 設置後には、春風が吹くたびに鯉のぼりが泳ぐように揺れ、大漁旗がはためく光景を楽しみに、道内各地から訪れている。

 伊藤会長の話では、3月上旬に設置の申請を出し、今年も実施するつもりだったが、2月末の道の緊急事態宣言を受け、会合を開いて様々な意見を聞き、検討した上で、中止せざるを得ないと判断。(動画は昨年の様子)

 伊藤会長は、「こんなことは初めてで、準備は万端だった。5月5日には、川の側に咲く桜と、泳ぐ鯉のぼりを楽しむ花見も中止になってしまった。毎年撮影に訪れる皆さんがとても楽しみにしていたので、とても残念」と話した。

 同町内会の集まりも極力中止にしているという。

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