4/29緑化植物園開園 緑の相談所は閉所

 手宮公園に隣接し小樽港を一望できる手宮緑化植物園(手宮3)が、冬期休園が終わり、4月29日(水)に開館した。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、政府の緊急事態宣言発令により市内公共施設を休館したため、園内にある緑の相談所は閉所したままとなり、開所は5月7日(木)以降の予定。

 同園入口のゲートは、管理する市の建設部公園緑地課によると、数日前から開放しているという。

 開館初日は、時折、雨が降るあいにくの空模様となったが、ゲート付近の木々の冬囲いはすでに外され、散策に訪れる人もまばら。

 同公園は桜の名所でもあるが、「新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、公園はすいた時間や場所を選び、飲食を伴う花見については自粛をお願いします。施設の利用状況によっては、利用制限を行う場合もあります」と書かれた立て札を数箇所に設置した。

 本日は、様々な桜が植えてある一番上にあるエゾヤマザクラだけが開花を確認。相談所近くの桜の坂の一番上のソメイヨシノや、八重桜の中でもっとも早く咲くナデン、枝が垂れているヨシノシダレも蕾だった。

 早春の花たちは、黄色い花がマリ状に集まるサンシュや、葉の出る前に黄色い花をつけるヒュウガミズキ、葉が黄色のキバゴデマリ、北海道だけで自生する紫紅色の花のエゾムラサキツツジがところどころに咲き、他の木々より先に咲く、ピンクの花のシデコブシ、白いコブシも咲いていた。

 濃い紅色の蕾のハナカイドウは、今後、綺麗な花が楽しめる。白い小さな雪のような花をつけるユキヤナギは、咲き始めたばかりだった。

 今後、大きな葉が生い茂り、園内芝生に日陰を作るハウチハカエデは、小さな赤い花の蕾を見つけた。

 梅の木には、小さな花が数輪咲き始めたばかり。同公園隣接の厩稲荷神社横の池には水芭蕉が、神社階段横にはエゾエンゴサクの絨毯に、雨粒が光っていた。

 手宮緑化植物園 4月29日(水)〜11月3日(火)10:00~16:00

 緑の相談所は5月6日(水)まで閉館予定、緑化植物園には入館可能

 毎週月曜日(月曜日が休日の際はその翌日)休館・入館無料

 身体障がい者用トイレ設置

 ◎小樽手宮公園(外部)

 ◎関連記事