小樽公園で緑の桜“ギョイコウ”開花

 5月10日(日)に稚内と釧路で桜の開花宣言を行い、桜前線が全国の観測地点を通過し、最終地点に到達。

 小樽でもソメイヨシノやエゾヤマザクラが終わり、これからはカンザンなどの八重桜が満開を迎えている。

 桜と言えばピンク色の花が定番だが、小樽公園には、緑色の花を咲かせるギョイコウが咲き始めたと、同公園の桜の開花状況を調べているツリーアドバイザーの細木さんが確認し、通行人に珍しい桜の開花を伝えている。

 細木さんによると、同公園内には10種類約660本の桜の木があり、ギョイコウは、市内公園の中で、同公園だけにある珍しい桜。開花初期は緑色で、最盛期を過ぎると赤みを帯び、変化にも注目したい。

 同桜は、同公園グランドのジョギングコースに沿って植樹されている中の1本で、5月12日(火)午後に咲き始め、13日(水)時点で咲いている花もあるが、蕾の方が多く、満開は14日(木)か15日(金)を予想している。

 雪洞(ぼんぼり)のような花を咲かせる菊桜の一種、梅護寺数珠掛桜も満開に。以前、細木さんが花びらを数えると130枚あったという。

ギョイコウ 梅護寺数珠掛桜

 同公園顕誠塔前広場へ通じる道路伝いに植樹されたカンザンは、これから見頃を迎え、同じく八重桜のフゲンゾウは、7月頃まで咲いている花もある。

 見晴台から下る園内のウコンも満開だ。ギョイコウと同じく、オオシマザクラを母として生まれた日本原産の栽培品種のサトザクラ群のサクラで、薄い黄色の花を咲かせる。この桜は手宮緑化植物園にもある。

ウコン ヤエベニシダレ

おたる緑のまちづくりの会が、同公園をPRするよう目立つようにと植樹したヤエベニシダレも満開となり、散策する人の目を楽しませている。