小樽図書館6/2再開 読み聞かせ動画配信

 長期間休館が続いている市立小樽図書館(花園5・鈴木浩一館長)では、図書館としてできることを、交流のある小樽在住の絵本作家こぐれけいすけ氏と相談。

 緊急事態宣言により外出自粛が続く子どもたちとその家族に自宅で楽しく過ごしてもらおうと、同氏が書いた絵本3冊の読み聞かせを動画にして、同館facebookから配信している。

 ◎市立小樽図書館 facebook(動画掲載)

 同氏は、同館を仕事場に、来館者と交流を図りながら絵本製作に取り組み、完成した絵本で読み聞かせのイベントを行うなど、子どもから大人まで楽しませている。

 動画は、自らの絵本を同氏本人が読み聞かせ、撮影も本人がこなして、家族も一緒に出演している。

 第1弾は、4月6日(月)公開の「やいす」(2分10秒)を築港臨海公園で撮影し、第2弾は5月15日(金)公開の「どこいくの?」(2分11秒)を望洋東公園で撮影。

 23日(土)に公開した第3弾は、学研プラス出版の「おならローリー」(2分41秒)は自宅で撮影している。

 鈴木館長は、「今後、3密を避けるためには、7月までのイベントを中止にして、暫くは読み聞かせもできない状況。動画で読み聞かせを配信をすることで、自宅で見てもらい少しでも楽しんでもらい」と期待を寄せている。

 加藤司書は、「子ども読書週間で、こぐれさんの新作発表が中止となった。新しい生活様式に合った方法を考えていきたい。4作目の発表を期待している」と話した。

 また、これまで実施していた図書館見学ができないことから、同館を案内する動画をアップ。普段入れない地下の書庫なども紹介。小さい子どもも楽しめるよう、たるばとのぬりえと折り紙の折り方の動画もアップしている。

 ◎たるばとちゃんぬりえとおりがみ(外部)

 同館では、6月2日(火)からの再開に向け、新型コロナウイルス感染拡大防止策を講じ、学習室と休憩コーナーを閉鎖し、郷土資料室は椅子をなくし入室は可能。予約での貸出も行い、当分の間は貸出と返却のみ。

 玄関前には、返却口用と入館用に、来館者との間隔を2m空けるように床に立ち位置を表示。入口では消毒を促し、入館にはマスクを着用。持っていない人には、職員が手作りしたキッチンペーパーのマスクを渡しつけてもらう徹底ぶり。

 前回再開した初日に600名が来館。今回も開館直後に混雑が予想されるため、10:00から17:00まで開館しているので分散して来館するよう呼びかけ、集中した場合には入場制限もする予定。

 ◎市立図書館令和2年6月休館日(PDF)

 ◎移動図書館わくわく号令和2年6月ダイヤ(PDF)

 貸出カウンターは、3名ずつ仕切りで分け、ビニールシートを垂らした手作り対策カウンターを制作。館内では、職員は手作りのフェイスシールドを着用して対応する。

 閲覧コーナーの椅子を撤去し、返却図書コーナーを移動して、新刊図書コーナーのスペースを広く確保。ゆとりを持って見られるよう配慮した。窓を開けて換気し、職員によるクリーンタイムも定期的に。返却された本も1度使用した鉛筆も分けてすべて消毒する。

 鈴木館長は、「館内に入って本を見て借りられることがなにより。初日は午前中に混雑が予想されるため、3密を避けるために分散して来てもらいたい」と、協力を呼びかけている。

 2日からは移動図書館わくわく号も再開する。

 ◎2020(令和2)年4月~9月上半期ダイヤ(PDF)

 ◎市立小樽図書館HP(外部)