別海町の四角い太陽 須貝さんら撮影に成功

 小樽市内在住の写真愛好家・須貝文昭さん(79)は、仲間4人で3泊4日で出かけた撮影旅行で、2020(令和元)年2月12日6:22、30年近く追い続けてきた四角太陽の撮影に成功。

 1989(昭和64)年に、別海町の尾岱沼温泉シーサイドホテルに飾られていた四角太陽の写真に魅せられ、現在まで追い続けている須貝さんは、ニッコールクラブに所属し、ネイチャーフォトを趣味として、エベレスト山系やオーロラなど国内外へ撮影旅行に出かけている。

 野付郡別海町尾岱沼の道の駅おだいとうがある白鳥台や、野付小学校前などの高台が撮影スポットとして知られて、約30年間撮影を試みているが、タイミングが悪く四角い太陽が出現する条件が揃わず、見ることができていなかった。

 半ばあきらめかけていた今回の撮影旅行では、太陽が昇る前に太陽柱が見えるなどの予兆があり、水平線から上る四角い太陽を見ることができ、尾岱沼に居ついたオジロワシもタイミング良く現れ、変形した太陽とともに夢中で撮影したという。その後、四角太陽はワイングラスに変化したという。(須貝文昭氏撮影)

 須貝さんは、撮影時を振り返り、感無量だったとその時の気持ちを語り、撮影に同行していた市内在住の野田弘之さんも、4年目にして成功し、「ラッキーだった。自然の現象は凄い」と、当時を振り返った。

 今後、2人は太陽が出現する時に見られる緑色の「グリーンフラッシュ」の撮影に挑むそうだ。

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