いじめゼロへ! 望洋台中でフォーラム

 8月27日(木)、小樽市立望洋台中学校(望洋台3)では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、昨年度まで同校体育館で行っていた生徒会行事を、放送室からと各教室で映像を視聴するという形で、「いじめゼロフォーラム」を開催した。(写真提供:望洋中学校)

 

 いじめへの対応の在り方に対する考えを深める内容で、生徒会が短い夏季休業中に、“いじめ”を題材とした寸劇動画を作成。

 

 生徒会担当の附田辰男教諭は、「これまで全校生徒を体育館に集め、異学年混成の小グループによる交流の形態をとってきたが、今年度はどのように実施するか、生徒会役員の生徒とともに模索してきた。結果、本日のように放送室からの放送と生徒会役員が各学級に出向き、映像資料を流しながらナビゲートする形で行った。この状況の中で、生徒たちは本当によくやってくれたと思う」と話していた。

 

 川内爽佳生徒会長は最後に「いじめを見かけたときに、ほんのちょっと行動するだけで、事態は大きく良い方向に進みます。『何もしない=いじめを認めているのだ』と考え、何か行動できる望洋台中学校生でありたいと思います」と会をまとめていた。

 

 初めて参加した1年生の女子生徒は「授業が始まる前は、何をすれば良いのかと少し不安でしたが、学級で進行してくれた生徒会役員の先輩が、優しく丁寧に教えてくれて、とても取り組みやすかったです。次のいじめゼロフォーラムは今回以上によく考えて頑張りたいです」と感想を述べていた。

 

 同校では、生徒がいじめを撲滅するために何ができるか、実体験に基づきながら具体的に考える貴重な場として、同フォーラムが引き継がれている。