飛沫感染パーテーション製作 (株)大川鉄工所

 1919(大正8)年創業の株式会社大川鉄工所(高島1・大川晃弘代表取締役)と、グループ会社で2020(令和2)年2月設立の株式会社大紘(色内3)が、未だに収束が見えない新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、飛沫感染防止パーテーションを製作。

 

 今年3月頃から、同鉄工所営業部・荻野結茶子さんと大紘事務員・堀岡亜美さんが女性目線でアイディアを出し、両社のものづくり職人の知識と経験で製作を始めた。


 
 大川社長は、「自分の身近にいる仲間やお世話になった小樽の観光が、新型コロナウイルス感染症により弱っていく状況を見て、少しでもものづくりをする企業として何かしたい」との思いから始めたという。


 
 最初に、おたる政寿司からコロナ感染対策用の問合せに、組み立て式で高さも調節できる、可動式パーテーションを本店に数台寄贈。従業員から動かしやすく仕切りが増やせ使い勝手か良いと好評で、その後、同寿司全店に納品した。


 
 試行錯誤が続き、商品開発が進む中、1週間前に完成したテーブルにネジで固定するタイプを北海道機械工業会へ寄贈。


 
 堀岡さんは、「政寿司さんの要望に応え、キャスターの高さやアクリル板が取り外して掃除ができ、足が入るように工夫するなど、女性1人でも簡単に組み立てられるよう軽量化した。寿司職人さんからの評判が良いと聞き嬉しい。今後いろいろな人のニーズに応えていきたい」と意欲を示した。

 

 パーテーション商品は、9月中に受注販売を開始する予定。

 

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