小樽長橋なえぼ公園 動植物がいきいきと“みんなの写真展”

 小樽の長橋なえぼ公園(幸1)内ある森の自然館セミナー室では、同園をこよなく愛す人々から日頃撮影した写真を募り、第1回みんなの写真展を、10月1日(木)から31日(土)まで開催している。

 

 市内外16名が、同園内で撮影した動植物や風景写真など112点と、同館クラフト室で週1回開かれている木工クラフト作り代表の曽我哲夫さんと6名の作品も展示。

 

 同公園散策を日課とし、園内の動植物への関心が高い人が多く、ほぼ毎日訪れる市民をはじめ、余市や札幌近郊からも来園し、森の自然館(4月~11月上旬開館)の来館者は昨年1万1千人。なえぼ公園に来園する人は3万人以上に及ぶ。

 

 発案者の同館に常駐する山本謙也指導員は、「3年間勤務しているが、日々新しい発見がある。中には珍しい物もあり、1人だけで楽しむのではなく、広く皆さんに知ってもらい、さらに利用を高めたい。なえぼ公園の良さを知ってもらい、新たな発見をお知らせする意味もある。皆さんの写真には、公園を愛する気持ちが現れれている」と、開催に満足していた。

 

 何十年も調査していたギンリョウソウが、今年6月に初めて園内で発見されている。

 

 会場には、写真歴30年のベテランや子どもの頃から同園に親しんでいる人、一昨年と昨年と写真展を開催したなえぼ近くのプロカメラマンが、秋の色づく同園の様子を写真で紹介。

 

 山本指導員が書いた写真に添えられた撮影者のプロフィールに、「同園で一番見かけることが多く、なえぼの情報をいち早く森の自然館に届けてくれる」と紹介された川瀬博暉さん夫妻は、9月24日(木)に撮影したばかりの真っ赤なタマゴダケや赤い実をつけたマムシグサ、5月末に卵から孵ったアカゲラの雛がタイミング良く木から顔を出したところを激写した写真など、なえぼの常連ならではの写真を展示している。

 

 早速、写真展を訪れ、「家から歩いて15分ほどかかる。1年を通じて予定がない限り来ている。写真展があると聞き出展してみた。これからは紅葉が楽しみ」と、会場の写真を鑑賞していた。

 

 みんなの写真展 10月1日(木)~31日(土)9:00~16:00

 長橋なえぼ公園(幸1)森の自然館セミナー室 月曜日休館・入館無料

 

 ◎長橋なえぼ公園(外部)

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