就航50周年 新日本海フェリーに感謝状

 小樽市(迫俊哉市長)は、小樽港と本州を結ぶフェリーが就航して、今年で50年を迎えた新日本海フェリー株式会社に、同港の振興と市の経済発展に多大な貢献をしたとして、10月8日(木)に感謝状を贈った。

 

 同社小樽本店フェリー「あざれあ」船内で贈呈式を行い、同港開港120周年記念パネルをバックに、入谷泰生取締役社長をはじめ、原大伸船長と江口慎也機関長、迫市長ら約20名が出席した。

 

 同社は、1970(昭和45)年8月4日に、同港と舞鶴を結ぶ第一船「すずらん丸」が就航して50年、同港の振興と市の経済発展に多大な恩恵をもらたし、現在も同港における主要航路として旅客輸送および貨物輸送において重要な役割を担っている。

 

 フェリー取扱物量は、1970(昭和45)年に20万トンだったが、現在は1,000万トンを越え、旅客輸送量は、2019(令和元)年度の同港と新潟、舞鶴間で21万人が利用している。

 

 迫市長は、「小樽港の振興だけではなく、地域経済の振興発展に尽力をいただいたことに改めて感謝したい。

 

 かつては、日本海を北上した北前船が大変多くの物資や文化を小樽港に運び、ここからは鰊を運び、綿花の肥料に使われたと聞いている。今、小樽港の取扱貨物量の大半を占めているのはフェリーで、まさに新日本海フェリーは、現代の北前船と認識している。

 

 また、有事の際の太平洋航路の代替機能として貴重な使命を担っている。引き続き、集荷・集客・施設整備に努めながら、日本海航路の出入に努めたい」と挨拶した。

 

 迫市長から入谷社長に、市を代表する工芸品の硝子楯に感謝の言葉が刻印された感謝状が手渡された。

 

 50年の節目を迎えた入谷社長は、「小樽市から感謝をいただきありがたい。これからも、市とは密接な関係で協力をし合いながら進めたい。寄港地の物産を紹介し、地域経済の活性化に繋がれば嬉しい」と話した。

 

 9月1日~17日と9月23日~10月31日に、寄港地の小樽市・勇払郡厚真町・苫小牧市・秋田市・新潟市・敦賀市・舞鶴市の市民を対象に、全航路・全客室が50%割引となる就航50周年寄港地市民割引(外部)を実施している。

 

 ◎新日本海フェリーHP(外部)

 ◎フェリー就航50周年〜小樽とフェリーの歴史について(外部)