おたるBook Art Week 2020 スタート

 おたるBook Art Week 2020が、10月10日(土)の市立小樽文学館(色内1)無料展示スペースを皮切りにスタート。初参加3会場を含む市内10会場で、それぞれの個性を活かした展示で開催されている。

 

 本をモチーフに、様々なアプローチから本に親しみ本について考える、読書の秋に相応しいイベントとして注目され、今年で9回目を迎えた。

 

 イベントのわくわく感を高める今回のフライヤーは、なまらや(花園3)の展示に参加しているReguRegu氏が製作。

 

 妙見市場から今年5月に中央市場1棟に移転して、初参加のバンドメイドの帆布バッグ「BASE-C96」(吉田真樹代表)では、絵本の表紙からイメージしたトートバッグや、代表が中学生の頃から集めた絵本や手芸本など約120点を持ち込んだ。

 

 ジェル・ヴァスタインの名作「ぼくを探しに ビック・オーとの出会い」や、絵本「おおきな木」、トミー・アンゲラー著「すてきな三にんぐみ」の3冊から、4、5年前に札幌で開いた絵本の展示会にあわせて製作したもので、小樽では初公開となる。

 

 吉田代表は、「今の仕事のために読んでいて良かったと思う。こらからも、本に係るバッグを作っていきたいと思う。会期中は休まず営業。ぜひお立ち寄り下さい」と来店を呼びかけた。

 

 スタンプラリー10会場制覇を記念してプレゼントされるフレディくんキーホルダーには、同店だけ本を模ったチャームが付いている。販売分は350円。

 

 初出展2店目は、2019(平成31)年6月に自宅を改装してオープンした木工房cafe 「Tomo’s Carving」(佐藤友保代表)は、カービング(木工芸彫刻)作家の佐藤氏の作品展示や工房とカフェが併設。同作家ならではの作品に出会うことができる。

 

 このイベントのために製作した1枚もののシナの木で作ったリアルな本には、レーザー彫刻によってブックアートの参加会場名が印字され、木製の手が添えてある。

 

 日本昔話の金太郎、かぐや姫、花さか爺さん、鶴の恩返しの物語の一場面を、板に糸鋸で切り取り、見やすいよう黒いフードを作りライトアップした作品も。

 

 すでに絶版となり札幌の彫刻家から譲ってもらたという、100歳を越えても現役の日本の彫刻家として活躍した平櫛田中氏の「平櫛田中彫琢大成」(昭和46年発行)や、バードカービングの製作に必要な1冊となる、鳥の羽が原寸大で掲載されている「原寸大写真図艦 羽」、趣味のロッククライミングを楽しむ佐藤氏の山仲間から借りた1930(昭和5)年発行の大島亮吉著「山」や、同年発行の板倉勝宣遺稿「山と雲の日記」なども貴重なものが並ぶ。

 

 佐藤氏は、「外国の本や手に入らない本、珍しい本などを見にいらしてください」と話した。貴重な本は、会場で手に取って見ることもできる。

 

 10店舗の中には、13日(火)から始まる会場もあり、片桐仏壇店アトリエピアノ(入船4)は24日(土)まで、市立小樽文学館は11月3日(火)まで、それ以外の8会場は25日(日)までとなる。各会場の開館時間等は同HP(外部)を参考に。

 

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