秋の火災予防運動 中央下水終末処理場で訓練

 

 

 小樽市消防本部は、2020(令和2)年秋の火災予防運動(10月15日~31日)の啓発行事の一環として、10月15日(木)10:30から、小樽市中央下水終末処理場(色内3)で、自衛消防隊と消防機関が連携し火災防御訓練を実施した。

 

 火災予防に対する市民の意識啓発を図ることとともに、消防機関が有事における迅速かつ的確な初動体制を確立し、連携体制を強化することを目的としている。

 

 耐火造地下2階地上3階建て(延べ6674.35㎡)の同処理場の1階発電気室から出火したとの想定で、同自衛隊による119番通報、避難誘導及び初期消火を行い、消防隊による消火訓練や救急隊による救出訓練を行った。

 

 参加人員は、指揮隊・警備大型水槽隊・花園水槽隊・手宮化学隊・機動ポンプ隊・救助工作隊・手宮救急隊・小樽市消防団第7分団・小樽市中央下水終末処理場自衛消防隊の9隊で、43名が参加した。

 

 自衛消防隊は、通報・初期消火・指示役と分担され、屋外に迅速に避難。消防車両が現場にかけつけ、2階屋上から逃げ遅れた人をはしご車のアームを伸ばして救助し、建物にいた負傷者も救助。

 

 消防隊員2名による、3階屋上からロープを使った緊急脱出を行い、消防団も加わり6ヶ所から一斉放水。

 

 浪岡郁夫消防署長は、「春の訓練は中止となったが、この訓練は今年度初めてとなる。水道局の自衛消防隊との訓練となり、連携も深く取れ大変良かったと思う。昨年は、建物火災で多くの焼死者が発生し、今年はなんとか焼死者が出ないように、これからの季節に向けてより防火対策を推進していきたい」と、講評を述べた。

 

 同処理センター・安田和弘所長は、「本番さながらの訓練の機会となり、手順を改めて確認できた。頭では分かっていても実践となると難しいと感じた。危機管理体制のステップアップができたと思う」と話した。

 

 ◎小樽市消防本部(外部)

 ◎水道局水処理センター(外部)

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