小樽をもっと知ろう!小樽探学隊

 おたるご当地応援隊(長谷川義之代表)は、10月17日(土)10:00から、小樽市観光物産プラザ(色内2)三番庫ギャラリーで、様々な体験を通じて、小樽を楽しく学ぶ催しとして、「おたる運がっぱと楽しく学ぼう小樽探学隊」を開催。

 

 同応援隊は、小樽から元気・活気を市内外に発信し、幅広い年齢層にわが町小樽を知ってもらうことを目的に、同じ志を持つ仲間で結成され、この事業は、2020(令和2)年ふるさとまちづくり協働事業に採択された。

 

 「小樽運河を中心として海側探検」をテーマに、小学3年生から中学2年生までの33名が参加。おたる運がっぱも駆けつけ、会場を和ませた。

 

 運河周辺の探検や運河クルーズ乗船体験、つくし牧田の和菓子体験を盛り込み、「歴史をひとつでもふたつでも覚え、小樽に興味を持ってもらうきっかけに」と、長谷川代表は期待を寄せた。

 

 最初の講座では、歴史文化研究所の美濃進さんが「小樽運河はどうしてあるのか?」を解説。

 

 今から150年前の1869(明治2)年、北海道を本格的に開拓することになり、札幌を中心に、天然の良港と言われた小樽港を開拓物資の物流の拠点港とし、波を防ぐため防波堤が作られた。

 

 沖に停まる船からの荷物を陸に運ぶために、小型の運搬船はしけが活躍し、岸から40m先に陸地を造り運河ができ、艀から荷物を安全に大量に運ぶために活用された。

 

 大型船舶のための埠頭が整備されると、運河は使われなくなり、運河を残す議論が10年つづき、道路計画のあった運河は半分埋めて半分散策路に、道路計画のない運河は、当時の幅のままで残されている等、運河についての知識を深めた。

 

 その後、おたる案内人ボランティアガイド7名の協力で、澁澤倉庫をはじめとする倉庫群や北海製罐などの古い建物を巡り、地面に残された馬蹄などを確認しながら、倉庫の瓦数や大家倉庫の印の読み方など、クイズを交えたガイドに興味を示し、運河周辺の建物などの歴史も学んだ。

 

 運河にウグイやボラ・カジカ・サケが泳いでいると知り、何度も覗く参加者の姿も見られた。

 

 北運河の北前橋では、60年前に沢山の荷物を引っ張る力持ちの馬・ハルカゼ号という、代々伝わる馬がいたことを忘れないように、その蹄鉄を埋めた歴史を知り、参加者は熱心にメモを取っていた。

 

 小学4年生の女子は、「運河のことを少し知ってみたいと参加した。蹄鉄が埋められていて、とても力持ちだと思った。運河クルーズや菓子作りも楽しみ」と話していた。

 

 全行程終了後には、参加者全員に修了証が贈呈された。