ワンコイン・スタジオ第4弾 小樽美術館

 市立小樽美術館(色内1)は、11月14日(土)9:30~12:30、同館ミーティングルームで、ワンコイン・スタジオ第4弾を開いた。

 

 500円で参加できるクオリティの高い講座やワークショップなど、様々なプログラムを用意。作家と市民との出会いの場となり貴重な体験ができる。

 

 8月から開催され、11月の今回は、道展委員や市展委員長で小樽出身の風景画家・福原幸喜氏を招き、「キャンパスに描く 風景画」と題し8名が参加。身近な風景を課題に、同氏から描き方の手ほどきを受けた。

 

 同氏は、中学校で教鞭を執る傍ら、パリを題材にした風景画等を描き、中村善策の風景画の研究を行い、同館企画展などでも作品を紹介。

 

 今回使用する3号キャンバスは、地塗りを済ませすぐに描ける状態のものを用意し、乾燥させる時間を考えてアクリル絵具を使用した。

 

 課題にした風景画は、同氏が選んだ市内の船見坂や中村善策が題材にしていた祝津の風景や天望閣からの山々、小樽運河、第3倉庫を含めた北海製罐の5つの風景のデッサンと写真を用意し、参加者に選んでもらった。

 

 同氏は、「構図を決めるところに時間をかけずに、色を塗るところを楽しんでもらいたい。風景画の写真は、露出を変えた写真を複数用意し、部分的にアップした写真もあると良い」と、作業する参加者にアドバイスして回り、塗り方のポイントを伝授した。

 

 老壮大学水彩画科で6年前から絵を学ぶ本間正一さんは、「美術館で絵を鑑賞するのは好きだが、絵を描くことは嫌いだった。描いてみると面白くなってきた。今回選んだのは祝津の風景。1953(昭和28)年に日和山灯台が改築され、その頃小学5年生で、学校で連れていってもらった思い出深い場所を選んで描いてみた。今日はとても勉強になった」と話した。

 

 12月の第5弾は、5日(土)14:00~15:30同館1階ミーティングルームで、ファンションデザイナーの石岡美久氏を講師に招き、「個性を認め合う-私の服作り」と題してトークイベントを実施。先着10名。参加希望者は、美術館(0134-34-0035)まで。

 

 ◎ワンコイン・スタジオ(外部)

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