小樽朗読友の会軽部さん 校正奉仕者全国表彰

 小樽点字図書館(富岡1・野口陽一館長)において視覚障害者のための録音図書の製作を目的とする、ボランティア団体・小樽朗読友の会(宮嶋信子会長)に所属する軽部亮子さん(65)が、公益財団法人鉄道弘済会主催第50回記念朗読録音奉仕者感謝行事「校正奉仕者・全国表彰」を受賞し、11月27日(金)9:00から市役所(花園2)2階市長応接室で報告会が開かれ、宮嶋会長と野口館長らとともに、受賞の喜びを伝えた。

 

 校正奉仕者・全国表彰は5年に1度の表彰で、第50回記念では、軽部さんのほか西日本地区から1名が表彰されている。

 

 同館では、1972(昭和47)年に朗読者の養成を開始し、読書好きの軽部さんは、1995(平成7)年6月~10月に受講、同年10月に同友の会に入会、校正係として活動を開始した。

 

 これまで25年に渡り録音図書の校正奉仕に携わり、同会の会長も務めるほど会員からの信頼も厚く、手がけたタイトル数は747。総校正時間は約6,050時間に及ぶ。文学作品をはじめ、自然科学や健康に関わる分野にも取り組み、豊富な経験と培われた知識と努力で、安心して聞いてもらえるよう正確で分かりやすい録音図書製作に励んでいる。2011(平成23)年9月に、校正奉仕者・北海道地区表彰を受賞している。

 

 迫俊哉市長は、「録音図書は、イントネーションや言葉使いなど緻密な作業に支えられている。今後は、後継者をどう育てるか、次の世代にどう繋げるかが課題となる」と話した。

 

 軽部さんは、「校正は地味な仕事で、時間も多くかかり、音訳者など1人ではできない仕事。年間多くの朗読の数を任せてもらい、今回の受賞に繋がったと思うので、個人というよりも、小樽朗読友の会でいただいた思いが強く、とても嬉しい」と喜びを語った。

 

 今後についての質問に、「朗読と聞くと、文学作品を思い浮かべる方が多く、文学が9割を占めているが、いろいろなニーズがあるので、小説以外に専門書にも取り組みたい。

 

 突然、視力を落とされる方も多く、知識を本から得られる新書を中心に朗読していきたい。情報を得るものとして点字を学ぶよりも耳から聞く方法もあり、校正をしっかりと行うことで信頼を得るものになる」と意欲を示した。

 

 小樽点字図書館では、視覚に障がいのある人に、点字図書や録音図書により、様々な情報を提供し、全国に貸出している。

 

 録音図書等がダウンロードできるサピエ図書館というサイトから、同図書館の録音図書の昨年度のダウンロード件数は69,000件、直接の貸出は11,000件で合計約80,000件の利用があった。

 

 ◎小樽点字図書館(外部)

 ◎小樽朗読友の会(外部)

 ◎サピエ(外部)

 ◎関連記事