短歌コンテストで好成績 小樽未来創造高校

 北海道小樽未来創造高等学校(最上1)は、1年生~3年生の国語の授業で学び夏休みの課題として取り組んだ短歌約400首を、第15回北海道小・中・高生短歌コンテストに約400首応募。

 

 流通マネジメント科2年の宮島朱音さんの作品が優秀賞に、情報会計マネジメント科3年の今野渚さんの作品が佳作に選ばれ、7名が二次審査を通過する好成績を収めた。

 

 同コンテストは、2006(平成18)年度に小中学生を対象に始まり、2014(平成26)年度から高校生も加わった。2020(令和2)年度の応募総数7,545首のうち、特別賞4首・優秀賞8首・佳作15首・入選59首の計86首を入選とした。高校生の応募は1,828首。

 

 宮島さんの作品は、「炎天下ホース片手に作り出す季節限定手作りの虹」で、夏休みに妹と庭で水遊びでできた虹が綺麗だったので詠んだそうだ。

 

 宮島さんは、「いつも短歌を意識している訳ではないが、自分の思いをストレートに短歌に詠み、優秀賞に選ばれびっくりした。家族も喜び、先生は褒めてくれた。賞をもらったので次も頑張りたい。短歌は文字合わせが楽しい」と話した。

 

 今野さんの作品は、「綾取りで子が絡ませて直す母十五の糸は絡まったまま」で、15歳の頃、親とけんかしたことをあやとりに例えて詠んだそうだ。

 

 今野さんは、「過去に1度、2次審査を通過したことがあったが、今回の佳作は嬉しい反面悔しい思いもあり、もっと上を目指したかった。今後、コンテストがあれば応募したいと思う。過去のこと・これからしたいことなど、短歌に込められるところが良いと思う」と話した。

 

 国語の教諭は、「同校では、3時間ほど短歌について学び、小樽学に関連して地元の歌人啄木の短歌を紹介したこともある。夏休みの課題で出し、夏なので花火やお祭りの話題が多いが、今年はコロナの影響で寂しげなものが多かった。

 

 宮島さんの短歌は、写真を切り取ったような歌で、コロナで出歩けなくて家でのワンシーンなのかと想像した。今野さんの短歌は、思春期で母親とぶつかったことをあやとりに例え、優れた歌だと思う。高校生ならではの歌が多い」と話した。

 

 コロナ禍のため、表彰式は中止となったが、入選作品86首を、北海道立文学館(札幌市中央区)ロビーに、審査員の講評を添え1月11日(月・祝)まで展示している。

 

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