一原有徳没後10年生誕120年 小樽美術館企画展

 日本を代表する版画家の一原有徳の企画展「没後10年 生誕110年 再体験 一原有徳」が、市立小樽美術館(色内1)2階企画展示室と同氏記念ホールの2会場で、1月9日(土)から始まった。

 

 徳島県に生まれ真狩村から小樽に移住し、定年退職するまで逓信省小樽貯金支局に勤務。47歳で版画を始め、見たことのない未知のものを作りたいと、試行錯誤して製作に専念し、10年前に100歳で亡くなった。

 

 明治・大正・昭和・平成と4つの時代を生き、独自の表現で版画の概念を広げ、大きな功績を残した同氏の作品の魅力を、新しく見つめ直す特別展となる。

 

 企画展示室では、「世界をうつす」をテーマに製作に使用した道具と共に大小様々な32作品、一原記念ホールでは、「版画の時代の版画の鬼才」と題して、1950年代~1990年代を年代別に44点の見応えある展示。

 

 「写し取る」「反転させる」という版画表現の特性に拘り、磨き上げたステンレスに映る世界も版画の世界とし、1992(平成4)年製作の「Com Zon」は、会場の壁一面ほどもある巨大な作品。45cm×45cmの正方形の紙に熱版を焼きつけた50点もの作品群や、2001(平成13)年製作のブラックホールは、吸い込まれそうな迫力が漲っている。

 

 同館では作品の版も所蔵し、作品1,100点以上の中から、どの作品に当てはまるか照らし合わせ確認できたものも紹介している。

 

 その中で、1977(昭和52)年製作のアルミニウムに水酸化ナトリウムをかけて腐食させた作品「KIH(b)」など、実験を重ね偶然から生まれた作品も多い。

 

 山田菜月学芸員は、「明治から100年を生き、誰が見ても凄いと思う作品ばかりで、一原さんの新い魅力に気づいてもらえたら嬉しい」と話した。

 

 没後10年 生誕110年 再体験・一原有徳 1月9日(土)~3月7日(日)9:30~17:00

 市立小樽美術館(色内1) 月曜日・2月12日(金)・24日(水)休館

 入館料:一般500円、高校生・市内70歳以上250円、中学生以下無料
 
 関連行事 電話(0134-34-0035)による事前予約

 2月11日(木・祝)
 13:00 見えないミュージアムツアー 定員10名

 15:00 平間さと子ピアノコンサート 定員70名

 

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