北陵中で“めばえ寄席” 生の落語に笑顔!

 コロナ禍で2度の延期となった、文化芸術による子ども育成総合事業巡回公演「めばえ寄席」が、2月16日(火)10:50から実施され、小樽市立北陵中学校(清水町5)1・2年生が生の落語を楽しんだ。

 

 お囃子班・舞台班・会場班などのワークショップを盛り込んだ内容を取りやめ、95分のプログラムを80分に短縮して、本物の芸の鑑賞を重視する内容に変更して実施された。

 

 文化庁が実施する同事業は、プロの文化芸術団体による実演芸術の公演を小中学校で行い、質の高い文化芸術を子どもたちが鑑賞することで、豊な創造力や思考力・コミュニケーション能力を養うことなどを目的としている。

 

 同校は、これまでも能やミュージカルなど公演の機会を設けて鑑賞してきたが、担当の高橋隆賀教諭は、「なかなか生の落語を見る機会がないので、ぜひ見せてあげたい」と申込み、やっと実現した。

 

 コロナ禍のため、株式会社影向舎(ようごうしゃ)所属の演者8名とスタッフ4名がPCR検査を受け、陰性を確認してから来道し、午前中に2年生75名、午後から1年生81名が2回に分けて鑑賞した。

 

 体育館は“ほくりょう亭”となり、三味線や太鼓の生演奏が響き、寄席らしさを醸し出した。

 

 柳家やなぎ氏の落語「初天神」、上口龍生氏による華麗なマジック、桂文三氏の落語「動物園」と続き、三増紋之助氏「江戸曲ごま」で、扇子の上でコマ回しや刃渡り、同校教諭が参加した綱渡りで会場を盛り上げ、桂小文治氏の落語「転失気」でトリを飾り、大きな拍手が贈られていた。

 

 2年の木村柊也君は、「初めて落語を聞いた。団子を食べるところで口で音を出すとk路オが面白かった。マジックは種あかしで分かった」と、大いに楽しんだ様子だった。

 

 ◎文化芸術による子供育成総合事業(外部)