小樽図書館新企画 図書館の図鑑スタート!

 市立小樽図書館(花園5・鈴木浩一館長)は、2月27日(土)から、新企画「図書館の図鑑」をスタート。

 

 個人が自ら研究したり調べたりコレクションしたものを、1人で楽しむだけではなく、同館で紹介することで、多くの人にも楽しんでもらおうと企画。

 

 その第1巻目は、北海道中央バスグループ小樽天狗山ロープウエイに勤務する中野弘章さんが、長年コレクションした“大相撲”について1冊にまとめたもの。

 

 江戸時代からあった相撲は、様々な本が出版され、中野さんがコレクションした中から100冊を展示。

 

 手に汗握る熱戦・激戦を振り返る本や新聞記事、魅力ある力士や名力士の物語などについて紹介し、相撲ファンをはじめ、来館者にも興味をそそる企画となっている。

 

 JR札幌駅前にあった五番館デパートの古本市で、1冊の古い相撲本「歴代横綱物語」との出会いから始まり、旅先などでぶらりと入った古書店で見つけたり、東京の専門店へ注文、札幌市内の古書店を定期的に回って収集してきた。今ではインターネットも活用しているという。

 

 中野さんの思い出深い1冊は、相撲本の最高峰「日本相撲史」上巻(1956年・酒井忠臣)。たまたま立ち寄った札幌のリサイクルショップで2,980円で手に入れたエピソードも紹介している。

 

 明治大正大相撲土俵七十年(1930年・東西好角会編)は、取り組みの詳細が分かる記録集や、横綱研究の集大成「横綱伝」(1953年・彦山光三)など、貴重なコレクションとなっている。

 

 また、江戸相撲原寸大手形は、江戸時代の最強力士・雷電為右衛門(1767~1825)のもので、通算254勝10敗の成績を修めた伝説の力士。

 

 同じく江戸時代の力士で、巨人と呼ばれた力士、七尺四寸(226cm)もある雷電為右衛門の弟子・大鳥居雲右衛門の手形も紹介している。

 

 鈴木館長は、「相撲は、テレビ放送されている国民的スポーツで、大鵬・柏戸など名力士がいた。中野さんは相撲が好きで、本を集めたり調べたりしたことを紹介している。ぜひご覧いただきたい。

 

 また、自分のコレクションを紹介したい方は、相談していただければ一緒に考えましょう」と次回作の募集も行った。

 

 この展示に合わせ、1階に相撲に関する本40冊をピックアップして展示し、貸し出している。

 

 コレクションで楽しむ大相撲展~図書館の図鑑第1巻~

 2月27日(土)~3月21日(日) 小樽図書館階段・2階ギャラリー