紙袋ランタンで卒業生応援 小樽市立松ヶ枝中

 小樽市立松ヶ枝中学校(最上1・黒川裕之校長)では、紙袋で作ったランタンに、卒業生に当てた応援メッセージを書き入れて飾る、卒業記念イベントを、3月9日(火)放課後17:30から1時間ほど行った。

 

 小樽雪あかりの路のあかりの路会場に登録し灯りを灯すはずだったが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、同イベント自体が中止となった。

 

 同校教諭は、生徒会書記局の越前凛香生徒会長・田中煌人副会長・吉田名菜花書記長・北條小雪書記長に、インターネットで知った紙袋ランタンについて伝え、中心となって活動を開始した。

 

 紙袋に、卒業生に感謝や応援などの贈る言葉を書き入れ、木の土台に釘を打ってロウソクを固定した紙袋ランタン約120個を、1・2年生と各担任が完成させた。3年生には、当日まで内容が伏せられていた。

 

 卒業生にメッセージを贈ることで、卒業生への感謝の気持ちを育み、同校生としての帰属意識を高める。

 

 また、卒業生にとっても思い出に残る取り組みを行うことで、卒業生としての自覚や在校生への感謝の気持ちを育むのがねらい。

 

 下校に合わせて校舎正面玄関に展示され、3年生はサプライズを喜んだ。日没後に点灯すると、幻想的な光景に包まれた。

 

 越前生徒会長は、「これまで、3年生にしてもらったことへの感謝とメッセージを書いた」と話し、1年の北條さんは、「卒業おめでとう!感謝と頑張ってください」と、メッセージについて話した。

 

 紙袋ランタンを見た3年生の佐藤君は、「ほとんどのイベントが中止になったり、時間が短縮されたりしたので、メッセージは卒業の良い思い出になった」と話した。

 

 生徒会書記局では、もうひとつの取り組みとして、シトラスリポンプロジェクトを行った。

 

 当たり前だと思っていた暮らしを奪った、新型コロナウイルス感染症をいち早くなくし、だれもが地球で笑顔の暮らしを取り戻せる社会にという願いを込めて、シトラスリボンを制作する。

 

 どんな紐で作るのが良いか試す中で、モールを選び、収束の思いを込めて制作した。1年生~3年生約180名に協力を依頼し、模造紙にグラデーションになるよう貼り付け「優しさの輪をつなげていこう」という思いを込めて掲示している。

 

 10日(水)も同時刻で、同イベントを行う予定。(イベント写真提供:松ヶ枝中学校)

 

 

 ◎シトラスリボンプロジェクト(外部)

 ◎小樽市立松ヶ枝中学校(外部)