小樽地区保護司3名 瑞宝双光章・法務大臣表彰

 

 

 瑞宝光章並びに法務大臣表彰を受けた小樽地区保護司会の保護司3名が、3月23日(水)10:30から、小樽市(迫俊哉市長)を表敬訪問した。

 

 2020(令和2)年11月3日に瑞宝光章を受賞した天上寺の石上源應住職(71)、同年年9月9日に法務大臣表彰を受けた佐藤友子氏(73)と櫻庭啓恭氏(72)の3名と、同保護司会の馬場孝治会長が出席し、迫市長・小山秀昭副市長・阿部一博生活環境部長が対応した。

 

 同会は、現在、40歳代2名を含む78名の保護司が、罪を犯した人たちの更生保護に努めている。この度の3名は、長年に渡る功績が認められた。

 

 迫市長は、「高い使命感を持ち、長年に渡る尽力に感謝し、心よりお喜びを申し上げる。引き続き、健康に留意し、さらなる力添えと尽力をお願いしたい」と敬意を表した。

 

 保護司歴35年の石上氏は、「30歳代の頃から保護司を務め、人口減少により犯罪も少なくなってきているが、当初は一度に3件も担当したこともあった。仕事探しが大変だったが、担当した女性から結婚するので保証人になってほしいと言われ嬉しかった」と、心に残る出来事を振り返った。

 

 佐藤氏は、「2000(平成12)年から保護司となり20年が過ぎ、これまで18件担当した。先輩に頼まれたのをきっかけに、保護司という言葉にも聞きなれなかったが、自分の地区から犯罪者を出さないことがやりがいだと聞き、これまで務めてきた。言葉かけにより素直になった人、再犯を繰り返す人もいた」と話した。

 

 櫻庭氏は、「20年前に保護司となり、担当した件数は十数件、市役所に勤務していたため、当時の業務が保護司に活かされた」と話した。

 

 なり手が減少傾向にある中、小樽市では定員(76)を超える保護司がいることについて、馬場会長は、「町の雰囲気や経済活動、コミュニケーションができるなどで定員より多いが、ここ5年間で20人が退任する予定でもある。保護司としての役割をしっかりと担い、犯罪防止活動に力を入れていきたい」とした。

 

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