ロシア人向け小樽PR映像制作 免税店で調査

小樽市内で国際文化交流事業とロシア語教室を開講している、T.T.T ABROAD AGENCY(髙橋匠美代表)は、5月17日(月)に予定している小樽観光&日露歴史セミナーの一環として、ロシア人観光客への市内案内を想定し、ロシア人向けの小樽PR映像制作を行った。(写真提供:T.T.T ABROAD AGENCY)

 

 3月22日(月)はあいにくの雨のため、堺町通りなどの撮影は延期となったが、ロシア語クラスの生徒7名で、免税店サクラ北海道貿易開発株式会社(築港5)を訪問。

 

 免税店を開業する経緯や、1日の来店数や来店者の職業・居住地などの割合など、たくさんロシア人の来樽があった20年前に比べ、どう変化しているか、ロシア人に最も人気のある商品とない商品は何か、北海道貿易開発はロシアとどのようなビジネスを行っているのかなどについて質問した。

 

 高橋代表は、「子供の時からロシア人が街にいて、今でもロシア人向けのお店があったりと、小樽は国際的な側面があるのが特徴。免税店は、家電から民芸品まで品揃えが良く観光客も喜ぶと思う。ロシアとのビジネスを始めた当初は、文化の違いで大変だったと聞き、自身の海外生活での苦労を思い出した」と話した。

 

 ロシア語クラス歴6年で、ユーラシア協会・本間雅子副支部長は、「ロシア人に人気の商品について知りたかったが、売れ筋は酒類や化粧品などで、最近は健康食品も人気だと分かった。思うように売れなかった商品は、靴クリームだそうで、興味深く大変有意義な経験だった」と述べた。

 

 同セミナーでは、ロシア語クラスの生徒が、堺町や運河などのプレゼンテーションをロシア語で発表し、サハリンと日本の歴史として、樺太と小樽のつながりもロシア語と日本語で解説する。

 

 その様子を撮影し、元サンクトペテルブルグ国立大学教授で、現地コーディネーターのタチアナ・クプリヤーノヴァ氏や、バレエダンサーでロシア語講師のニコライ・ヴィユジャーニン氏に観てもらいアドバイスを受ける予定。

 

 今年度は、文部科学省 「大学の世界展開力強化事業(Harp)」に、セミナーの企画が認められ、2月にロシア人講師を招き、サンクトペテルブルグの大学等にも参加を呼びかけ開催を予定していたが、新型コロナウイルスの影響でセミナーは直前に中止となっていた。

 

 ◎高橋匠美OFFICIAL WEBSITE(外部)