2021(令和3)年春の全国交通安全運動が、4月6日(火)~15日(木)の日程で始まり、小樽市(迫俊哉市長)でも、初日の6日9:30からJR小樽駅前交番前で、25団体90名が参加して、セーフティーコールおたる交通安全一斉街頭啓発を実施した。
市民の交通安全意識を高め、交通事故防止の徹底を図り、子どもの高齢者の安全を確保し、飲酒運転の根絶・スピードダウン・シートベルトの全席着用・居眠り運転の防止・自転車の安全利用・安全意識の向上を重点項目に掲げた。
昨年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため春と夏は中止とし、秋は天候不良で中止に、辛うじて冬の旗波による街頭啓発のみが行われた。
今年度も、引き続き同感染症に対応し、各団体の少人数参加、マスク着用とソーシャルディスタンスに注意するよう呼びかけた。
街頭啓発の先立ち、迫市長は、「本日は市内小中学校が一斉に入学式を行い、明日からは新1年生が登校することとなる。本日から春の全国交通安全運動が実施された。
昨年は外出自粛の影響で、一昨年に比べると物損事故・人身事故も減少しているが、バイク事故や車両事故で7名の尊い命が失われている。あおり運転という交通トラブルも頻発し、誰もが加害者・被害者にならない取り組みを進めなければならない。交通安全意識・モラルの意識の向上に、皆さんと一緒に取り組みたい」と挨拶。
小樽警察署・高濱厚署長は、「事故や負傷者の数は前年に比べて減少しているが、オートバイによる死者数は多く、その有効な手立てを探りながら、今年はそのような悲惨な事故がないよう努めたい。
飲酒運転や無免許運転・スピード違反・交差点における違反などを中心に強化を図り、ボランティアの皆さんの活動が大きな原動力となる。小樽が事故や犯罪のない安心して暮らせる町となるよう、署員一同取り組みたい」と述べた。
その後、国道5号線沿いにソーシャルディスタンスを図りながら、参加者が旗を持って並び、ドライバーに安全運転を呼びかけた。
わんわんパトロール隊の5頭は、横断歩道を渡りながら、歩行者に交通安全を訴えた。
閉会式では、小樽交通安全協会の廣瀬保男会長が、「市内の交通事故がひとつでも少ないことを祈るばかり。10日(土)は、交通事故死ゼロを目指す日と定められている。子どもと高齢者をはじめとする歩行者の安全確保・自転車の安全利用推進・歩行者の安全意識の向上・飲酒運転根絶・スピードダウンと全席シートベルトの着用という、5つの目標の強力をお願いしている」と述べた。
市内交通事故発生状況は、2021(令和3)年3月末現在で、発生件数48件・死者1名・負傷者56名。
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