小樽市老壮大学水彩画科を修了した記念として、その受講生の発表の場である、どんぐり会水彩画展が、4月7日(水)~11日(日)の日程で、市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリー・市民ギャラリー2を会場に開催された。
同大学は、おおむね60歳以上の市民を対象に、生涯学習を通じて心身ともに健康の増進を図る場として、1965(昭和40)年度から開設している。
一昨年に、絵画科講師が高齢のため辞任された。絵画を学べるのは水彩画科のみとなり、もう1教室の開講に期待を寄せる受講生も多い。
同科は、木曜日と金曜日に福祉センターで、花や魚などの静物画に取り組み、天気の良い日には屋外へ写生にでかけるなど、熱心に作品づくりに励んでいる。
昨年度は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で中止となったが、2年ぶりの作品展では、同科を受講する21名が日頃取り組んだ成果として45点、講師の三留市子さんの賛助作品とともに展示している。
出展枚数も様々で、2年間、教室で描いた静物(花や魚など)が8割ほどを占め、運河公園で写生した作品や旭橋を描いた作品等が並ぶ。
上野良子さんの「ハタハタ」は特徴を良く捉えている。代表の竹中正孝さんは、ナスやキャベツ・カボチャをリアルに表現。ナスの光沢は画用紙の白を使っているとのこと。
同じ画題からそれぞれの個性を出し、自分の表現で作品づくりに励み、市展に挑戦する人もいて、熱心に取り組む姿が伺える。
久しぶりの絵画展の開催に、出展者や友人等が作品を鑑賞に訪れ、賑やかな初日を迎えていた。
受講生は、「絵を描くことに情熱と生きがいを感じ楽しんでいる。ぜひご覧頂きたい」と来場を呼びかけていた。
第44回どんぐり会水彩画展 4月7日(水)〜11日(日)10:00〜17:00(最終日16:00)
市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリー、市民ギャラリー2 入場無料
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