小樽市総合博物館リニューアルオープン

 

 

 小樽市総合博物館本館(手宮1・石川直章館長)では、新型コロナウイルス感染症の収束後の観光促進のため、日本遺産「炭鉄港」ガイダンス展示と、換気工事と投影システム等を更新したプラネタリウムがリニューアルし、4月10日(土)9:15からオープニングセレモニーを行った。

 

 迫俊哉市長は、「小樽は、運河などさまざな産業遺産が残され、学習素材が豊富のため多くの教育旅行を受け入れ、社会教育施設の充実については、市民・生徒児童の教育や学習効果を高めると期待されている。今回の改修により小樽の教育旅行への強みとなり、より一層発揮できればと思う。社会施設として観光資源としてPRをしっかりとしていきたい」と挨拶。

 

 テープカットに参加した山の手小学校4年の太田十和子さんは、「プラネタリウムを見て、動画で月のリアリティさが凄かった。ジオラマも実物を見ているようだった」と、興味を示していた。

 

 2020(令和2)年度地方創生臨時交付金を活用し、総工事費約3,400万円をかけた。1875(明治8)年~2016(平成28)年の小樽の鉄道の歴史の変遷を紹介するプロジェクションマッピングを新たに導入し、同館1階の既存のジオラマの手宮駅構内の背景部分に、縦1.5m×横6mの大型スクリーンを設置。

 

 同館所蔵の写真や動画等で、手宮駅構内ができるまでのメインをはじめ、日本遺産炭鉄港(炭鉄港・小樽の炭鉄港・石炭と小樽・旧手宮鉄道施設)や小樽の鉄道(鉄道史・鉄道クイズ)など、7つのコンテンツで紹介している。メインは30分毎に投影し、それ以外は入館者がボタンで選択して視聴できる仕組みとなっている。

 

 新型コロナウイルス感染症拡大の影響でプラネタリウムを中止していたが、換気システムを改修し、既存の座席を再配置が可能となる座席に改修したことにより感染リスクを大幅に減少させた。

 

 投影システムでは、新たに4K解像度の投影機2台を導入し、多様な天体の動きとリアルで美しい星空を全天周(360度)映像により映し出せるようになった。

 

 博物館本館の風景に今晩の夜空を映し出し、春の星空のしし座・おとめ座を紹介した。

 

 これらの展示改修により、市内小中学校の教材としての利用や道内外からの教育旅行などの目玉となるだけでなく、コロナ収束後の観光振興の起爆剤となることを期待している。

 

 ◎4/4鉄道展示の一部とプラネタリウムがリニューアル(外部)