油彩・水彩・パステルなど自由な素材で自由に描く、輪絵(わかい)画会展が、4月14日(水)から、市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリーで始まった。
同作品展では、和気藹々をモットーに、古屋ギャラリーを閉めた後も解散することなく、杜の集いに場所を移して絵を描き続けてきた仲間10名のうち、60代~80歳代9名の46点を展示している。
昨年は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、集まることも作品展も中止となったが、今年は、記念すべき10回目が開催できた。
代表の桑原正憲さんは、「集まることができなくなり、写真を画題にして絵を続けてきた。10回目のお祝いは再会できたことがなによりだ」と喜んだ。
桑原さんの作品は、20代の頃の古平漁港でスケソウ鱈漁を手伝った時を油彩で再現。20号キャンバス6枚をダンボールに貼り付け、寒々とした様子や働く人々の姿を描き、「昭和の匂い」のタイトル通り、まさに昭和の風景を表している。もう1点は模写に初挑戦し、ミレーの「落ち葉拾い」を画集を見て描いた。
森田陽子さんは、自宅の窓から見える風景や市内の繁華街、9月の忍路の岩肌がリアルに細かく描かれ、芍薬や梨は鋭い観察力が作品に表現されている。
この他、愛犬が5ヶ月だった頃や16歳に成長した姿、孫が七五三でおめかしした姿など、どれも楽しそうに作品づくりに取り組む姿が伺える。
桑原さんは、「それぞれが自由に好きに描いた作品を、ぜひ見に来てください。」と話した。
第10回輪絵画会展 4月14日(水)~18日(日)10:00~17:00(最終日15:00)
市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリー 入場無料
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