小樽市総合博物館(手宮1)本館2回企画展示室で、小樽の春と言えば・・・をテーマに、学芸員5名が紹介する「おたるの『春』みーつけた」が、4月17日(土)から始まった。
科学・歴史・自然史等から同学芸員がすすめる小樽の春を、同館所蔵の写真や貴重な資料で紹介している。
厳しく長い冬に終わりを告げ、春の到来は待ち遠しいもの。同企画では、違った切り口もあり、今の季節にぴったりの春を体感できる。
大鐘卓哉学芸員が長年研究を進める蜃気楼や、観察を続ける御膳水の滝など、小樽の風物誌と呼ばれるものや、眞柄利香さんが撮影した小樽の風景写真から、海から上る日の出、遠くに見える残雪の山々、取り壊される跨線橋と桜など、小樽を代表する春景色をセレクトした。
なつかしの春コーナーでは、今では見ることのできない光景の中にも、当たり前に見ていたなつかしい光景を、同館所蔵の写真で紹介。卒業式や入学式、一斉雪割り、春にダイヤ改正となった特急北海の誕生を記念した写真も。
乾燥や風が強いことなどから、4月~6月にかけて多かった大火と春の関連づけは、思いつかない人も多い。
この他、華やかな光景を描く春の錦絵、春を代表する魚・鰊、春の植物・スプリングエフェメラル、エゾヤマザクラやソメイヨシノ等の桜、昆虫など、知っている春もあれば、新たに気づく春にも出会える。
最後は、館内に勤務する職員だからこそ知ることのできる、春ならではの撮影スポットも同展で紹介している。
担当の大鐘学芸員は、「いろいろな春の切り口を紹介している。これからが小樽の春を楽しめる季節」と話した。
企画展「おたるの『春』みーつけた」
4月17日(土)~6月27日(日)9:30~17:00
小樽市総合博物館(手宮1)本館2階企画展示室
火曜日(5/4日除く)・5/6休館 要入館料