3月14日(日)に小樽観光大学校が実施した第18回おたる案内人検定試験を、小樽未来創造高等学校(最上1・河田章宏校長)流通マネジメント科と情報会計マネジメント科の生徒がチャレンジし、12名が2級合格を果たした。
認定証を手にした12名は合格を実感し、市内公共施設やおたる水族館等が入館料無料になるなどの特典を喜んだ。
西條文雪運営委員長は、「成功した人も失敗した人も、これからの小樽をバックアップしようという気持ちを持って、できれば定着してまちづくりに協力してもらいたい」と期待を寄せた。
同校では、2年時に観光一般の教科で、小樽の基幹産業の観光について学ぶ機会があり、これを活かし同検定試験の挑戦を後押し。これまで希望者のみが受験して、一昨年度に1名が合格している。昨年度からは、生徒71名全員が検定に挑み12名が合格した。
指導にあたった教諭2名と生徒1名は70点以上で合格し、講習を受けるだけで1級が認定される。
同校では、今後、おたる案内人ボランティアガイドになれるよう検討し、活動を積極的に行う予定としている。
合格者を代表して菅井瑞姫さんは、「銀行の建物が、それぞれ作りが違うので覚えるのが大変だった。小樽に来た人に、学んだことや情報を伝えたい。後輩には、合格することで公共施設が入場無料になるので、頑張ってもらいたい」と話した。
余市在住の久保田凜さんは、「小樽に住んでいないので、通りの名前や橋の名前など覚えるのが大変だった。自信がなかったが、教科書を読み勉強した。後輩には、合格のために過去問をしっかりと勉強してほしい」と話し、2人は、最高位のマイスターに挑戦したいと意気込みを見せた。
担当の高橋陽教諭は、「もう少し合格してもらいたかったが、過去問にもなかった想像力を働かせる問題や、旬の話題が出題され、日頃から新聞を読むなど、情報収集できていた人が合格に繋がった。今後、旬の話題など情報を集め指導していきたい」と話した。
第18回の2級の受験者は140名で、合格者57名・合格率40.7%・平均点57.41点だった。2021(令和3)年4月1日現在で、2級有資格者は591名となった。