アイアンホース号 桜咲く博物館で運行開始

 

 

 小樽市総合博物館(手宮1)で動態保存されている、1909年製造の蒸気機関車「アイアンホース号」が、4月29日(木)11:30から2021(令和3)年度の運行を開始した。

 

 待ちに待った運行開始ではあるが、コロナ禍のため乗車を中止し、機関車庫の出入りや中央ホームと手宮ホーム間の往復、転車台の方向転換などを観覧するに留めた。

 

 27日(火)には、中央ホームに停泊中の緑色の客車と車掌車カブースとアイアンホースを連結させた、GW運行観覧用特別車両編成で試運転を行い、本番に備えてきた。

 

 GW初日の29日は、11:30の運行を観覧するため機関車庫前には大勢の観客が集まり、冬季間運休していたアイアンホース号の雄姿を半年ぶりに楽しんだ。

 

 多くの観覧客に見守られながら、汽笛とともに白煙を上げた同号は、手宮ホームへと出発。

 

 同ホームでも、大勢が転車台の様子に見入り、残雪の天狗山をバックに、構内の桜並木の中を走行する姿がファンを魅了した。

 

 孫と来館した市内在住の佐々木さんは、「1歳の孫も、アイアンホースに興味を示していたので、次回は孫と一緒に乗ってみたい」と話した。

 

 観覧のみの運行は、30日(金)の運休を除き、5月5日(水)までのGW期間中継続する。運行時間は11:30・13:30・14:30・15:30。

 

 体験乗車の開始は5月8日(土)からで、30日(日)まで11:30・13:30・15:30の3便。

 

 運休日は、7日(金)・10日(月)・17日(月)・19日(水)・24日(月)・31日(月)。8日(土)・12日(水)・26日(水)は11:30便を運休。定員各回45名(先着順)。各回発車の2時間前から10分前まで、正面窓口で乗車券を配布する。料金は入館料のみ。

 

 大鐘卓哉学芸員は、「初日の運行が無事にできて安心した。平年はGW明けに咲き始める構内の桜が、GW初日の4月29日に咲くのは珍しく、桜とアイアンホース号が楽しめ、これまでにない光景が見られる」と話した。

 

 ◎アイアンホース号の運行予定(外部)

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