新型コロナ感染拡大抑止措置 市施設休館と行事中止に

 

 

 小樽市(迫俊哉市長)は、5月14日(金)17:00から市役所(花園2)3階第1委員会室で、市長臨時記者会見を開き、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う、今後の対応について説明した。

 

 北海道が緊急事態宣言の対象に加えられることになり、今後の動きが示されていない状況で、直近1週間あたりの陽性者が97人となり、10万人あたり83.2人と急激な感染拡大を踏まえ、北海道からの要請より先に、拡大防止に向けた基本方針を報告した。

 

 市有施設のうち、準備が整った施設から全面的に休館又は閉館とし、市主催の行事を中止するとした。

 

 ただし、既に予約済みの興行イベント、競技大会等で延期の対応ができない場合や、延期の対応ができず実施の必要性が高いものなどは、感染防止対策を講じた上で利用や実施するとした。

 

 小中学校のおける5月中に開催予定の運動会や修学旅行等は6月に延期。

 

 職員には、通常出勤・30分繰り上げ・1時間繰り上げの3つの時差出勤で対応し、密を緩和させ、年次有給休暇の取得を促進する。期間は5月15日(土)~31日(月)。

 

 迫市長は、「施設の休館などで不便をかけることになるが、これ以上の感染拡大を防止するためには必要な措置だと考える」と協力を求めた。

 

 ◎R030514市長からのメッセージ(外部)

 

 ワクチン接種が始まり、自治体トップの優先接種の問題が明らかになる中で、小樽市立病院で急なキャンセルがあった4月28日(水)、院内の調整が付かずやむなく、迫市長と小山副市長が、1回目のワクチン接種を受けたことを明らかにし、急を要する中でやむを得ない状況だったと、市民に理解を求めた。

 

 先行接種が行われれている市内医療従事者は8,700人で、そのうち約6,000人が接種を希望している。

 

 小樽市立病院等の大きな病院での医療従事者の接種は終わっているが、クリニックなどの医療従事者にはまだ接種していない状況で、現在3割強の接種率。

 

 また、市の感染状況についての受け止め方について、「これまでと違い、若い世代に増えている。感染経路が不明だったり、誰もがどこで感染しても不思議ではない。人の動きを抑制することが望ましく、1日も早く日常を取り戻したい」と述べた。

 

 緊急事態宣言が発令されても、24日(月)から、75歳以上の一般高齢者には予定通り接種が始まり、1週間でどれくらい接種ができるか、数について把握できていないが、随時予約によって接種が行われるため、混雑することはないとしている。

 

 4月1日から実施の「もっと泊マル、オタル。」キャンペーンは、15日(土)から新規予約・販売を停止する。停止期間の終期については、緊急事態宣言の終期や感染状況を勘案して改めて周知するとした。

 

 18日(火)と26日(火)に机上学習を予定している第30回市民登山教室は、会場となる小樽市総合福祉センター(富岡1)の閉館に伴い、急遽延期を決めた。

 

 イベントを予定していた各団体は、2020(令和2)年4月以降2度目の緊急事態宣言の対応に追われた。

 

 ◎小樽市HP(外部)

 ◎R030514市長記者会見記録(外部)

 ◎R030514市長記者会見記録(YouTube)

 ◎新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に向けた市の基本方針(PDF)

 ◎市有施設の休館等について(PDF)

 ◎行事の休止等について(PDF)

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