小樽市議会第2回定例会 会派代表質問

 6月14日(月)13:00から、令和3年小樽市議会第2回定例会を再開し、自由民主党・髙木紀和議員と公明党・秋元智憲議員による、会派代表質問が行われた。

 

 質問に先立ち、迫俊哉市長から、先議で追加提案された議案についての説明があった。

 

 議案第14号令和3年度一般会計補正予算について、65歳以上の希望者に対して、国が求める7月末までの接種完了に向けた集団接種の実施に伴う、新型コロナウイルスワクチン接種体制確保事業費を1億6850万円増額し、緊急事態宣言の期間延長に伴い、北海道による市内飲食店等に対する休業・営業時間短縮要請の継続に応じた事業者へ協力支援金を給付するため、10億9003万4千円を増額、合わせて財源として、負担金及び国庫支出金12億5853万4千円を計上した。

 

 髙木議員は、新型コロナウイルス感染症対策について質問。

 

 高齢者や障がい者入所施設の職員のPCRの定期的な検査の開始を5月下旬を予定していたが、市内の感染拡大などにより、6月後半から月1回程度で実施するとした。

 

 ワクチン接種に関して、医療従事者等への先行接種については、3月から6月9日(水)まで、1回目の接種が6,332回、2回接種が4,565回、合わせて1万897回。

 

 65歳以上の高齢者のワクチン接種状況は、6月9日(水)現在で、1回目終了が1万1,361回、2回目終了が4,565回、合わせて1万5,926回となる。65歳以上の終了予定は7月末まで。

 

 一般高齢者75歳以上の受付を開始した5月17日(月)から2日間は、予約申込が集中。電話・インターネットに繋がりにくい状況となったが、今後は予約年代が若くなるため、インタ―ネット需要が増えると見込む。

 

 基礎疾患のある人は、6月中旬以降、市内医療機関で事前に予約し、60歳~64歳は6月29日(火)に、60歳未満は7月14日(水)に接種券を発送する予定で、届き次第接種を予定し、65歳未満の接種完了を10月末とした。

 

 個別接種でキャンセルしたワクチンは、医療従事者と高齢者施設や従事者、かかりつけ患者の順に優先。これまでワクチンの廃棄については聞いていない。

 

 集団接種については、効率的な接種を進めるため、待機リストの作成を検討する必要があるとした。

 

 感染拡大による医療体制への影響については、概ね通常診療を行っているが、診療やケアにあたる医療スタッフの業務負担が増大し、手術に関しては優先順位をつけて行う必要がある。

 

 緊急事態宣言延長となり、市内経済への影響も大きいが、飲食店以外の事業者の対応について質問。

 

 宿泊事業者や交通事業者・商店街・納入業者など、幅広業種に影響を受けている。

 

 市としては、売上が減少した事業者へ事業継続支援事業を実施してきたが、国や北海道においても一時支援金を支給するとともに、新たに月次支援金が開始される。さらに市として、コロナ収束後を見据え、市民の消費喚起による市内事業者の事業継続、宿泊事業者や観光事業者への誘客促進を目的とした事業を本定例会に提案している。

 

 市の財源には限りがあり、北海道市長会を通じて、持続化給付金、家賃支援給付金の再実施についての要望や、地方創生臨時交付金に追加配分について国に要望するよう提言した。

 

 秋元議員も新型コロナウイルス感染症に関連して、検査できる医療機関や土日対応について、集団接種や職域接種について質問した。

 

 PCR検査できる医療機関は37ヵ所あり、このうち発熱者相談センターからの対応は15ヵ所、土曜日と午後と日曜日は、在宅当番医が診察や検査を実施し、検査ができない医療機関は診察のみ。センターを設置したが利用者が少なかったため、今年度は設置を見送り、今後の発熱者の発生状況に応じて医師会と協議するとした。

 

 集団接種に関しては、国の要請で7月末までに、65歳以上の2回目接種を目的とした。高齢者4,000人・8,000回の接種を見込む。

 

 会場設営や運営は民間事業者へ委託。医師会へは医療従事者の派遣について協力を求めたところ。

 

 職域接種は、自治体による接種に影響を与えないよう、会場や医療従事者に関しては、企業や大学が自ら確保するとしているが、ある大学からは医障従事者の派遣について相談があった。

 

 多くが実施する障がい者施設や高齢者施設の巡回接種については、市に対して手続きの相談があった。実施に関しては、施設と協力医療機関に相談し日程を決める。実施の条件としては医療機関の協力が得られるかがポイントとなる。

 

 田中保健所長は、ワクチン接種に関しては、市民へ1日でも早い接種が大切とした上で、高齢者施設・障がい者施設の巡回接種に関して、老人保健施設の入所者に対して先行的に実施しようと、従事者にワクチン説明会を実施した。

 

 施設に医師がいる場合はその医師に相談し、相談する医師がいない場合は、対策本部に相談してもらいたい。現在、ほぼ巡回接種の見通しがたったという。

 

 15日(火)は、会派代表質問2日目と一般質問が行われる。

 

 ◎市議会本会議「日程・質問通告・提出議案等」(外部)

 ◎R030614小樽市議会本会議1(YouTube)

 ◎R030614小樽市議会本会議2(YouTube)

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