花手水第2弾デルフィニウム 小樽住吉神社

 

 

 小樽総鎮守住吉神社(住ノ江2・星野昭雄宮司)では、6月19日(土)、小樽フラワーの鈴木秀典代表取締役とスタッフ2名が、手水桶に花を飾る第2弾花手水の作業を1時間ほどで完成させ、参拝客らの目を楽しませている。

 

 新型コロナウイルス感染症の拡大を懸念し、参拝者の手を洗い清める手水桶の使用を止め、その代わりとして花を生けておもてなしをしようと、昨年7月から7回実施。とても好評で今年も5月からスタートした。

 

 鈴木代表取締役によると、第1弾は華やかさがあるガーベラを使い明るめに仕上げたが、今回は、涼し気で落ち着いた色を集めたといい、「皆さんに見ていただき、心を和ませ元気になってもらいたい。綺麗と言っていただきとても嬉しい」と話した。

 

 コロナ禍で需要が減り、少しでも協力できればと北海道産を意識し、その中心となる新ひだか町三石で栽培されたデルフィニウムを仕入れた。

 

 水色や青のデルフィニウム、ピンクのアジサイやトルコキキョウ、緑のテマリソウ、ヒペリカム、可憐なレースフラワーを使用。

 

 デルフィニウムの花びらを丁寧に外し手水桶に浮かべ、徐々に水面が花に埋め尽くされていった。ところどころにグリーンでアクセントをつけ、清涼感を創出。

 

 水の流れる音をBGMに黙々と作業が続けられ、その間、参拝客や花手水の開始を知った人々が集まり、豪華に生ける様子を楽しんだ。

 

 前回に続き、開始に合わせて札幌から訪れた女性2人は、「これまで見た札幌の神社の花手水よりも大きくて、今回は優しい色合いで、夏っぽくて涼しげ」と満足していた。

 

 星野宮司は、「手水桶は岡山県の石を使っていて透明感があり、他よりも大きいサイズ。コロナ禍ではあるが、清涼感を感じ安らぎが得られればと思う。道産の花を使用することで、地場産業の活性化にもつながれば」と話した。

 

 同神社の手水桶は、1934(昭和9)年に木村圓吉氏が奉納したもので、岡山県の縁起の良い石が使用され、水を入れると透明感がある。

 

 今回は6月28日(月)まで。次回は7月4日(日)を予定し、使用する花は乞うご期待だという。

 

 ◎小樽総鎮守住吉神社(外部)

 ◎小樽フラワー(外部)

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