企業説明会・進路相談会 地元高校生をサポート

 新型コロナウイルス感染症の影響で、生徒と企業が対面する機会が少ない状況の中、7月12日(月)に小樽市経済センター(稲穂2)7階ホールで、小樽市と小樽市雇用促進会主催の合同企業説明会が、地元高校新規卒業者を対象に実施された。

 

 業種ごとの現状や業務内容、企業が求めることなどについて、生徒が企業から直接話を聞く機会となり、生徒が自分の将来や職業について考えるためのサポートを目的としている。

 

 双葉・未来創造・北照高校の30名と、水産・明峰・余市紅志・潮陵高校定時制の30名が2部に分かれて参加。

 

 企業は、製造業・小売業・建設業・宿泊業・サービス業など14社と、小樽市役所・小樽公共職業安定所(ハローワーク小樽)をブースに分け、事業主や採用担当者・従業員が対応した。

 

 生徒は2~3名のグループで、各ブースで15分以内で話を聞き、興味のある企業4つを回ることができた。

 

 企業側からは、会社の特徴や仕事をする基本的な考え方などを伝え、先輩社員の声も参考にした。

 

 北照高校では、3年生88名が在籍し、そのうち20名弱が就職を希望しており、地元での就職を希望している7名が参加した。

 

 ワタキューセイモア株式会社北海道支店の話を聞いた同校女生徒3名は、「初めての説明会で、まだ何も決まっていないが、いろいろな会社を知ることができて良かった。内容も詳しく丁寧な説明だった」と話した。

 

 同校の加賀美仁教諭は、「地元での就職を希望する生徒が多く、小樽について知る授業やプログラムを盛り込み、地元定着を推進している」と話した。

 

 7月1日(木)から企業が随時出している求人票の閲覧が始まり、今回初めての市内説明会となった。9月5日(日)から就職活動解禁となり、16日(木)から選考開始となる。

 

 同日15:30からは、同センター4階ABホールで、市内及び余市町に所在する高校生とその保護者を対象に、小樽市と教育委員会の主催で進学相談会が開かれた。

 

 小樽商科大学・北海道職業能力開発大学校・小樽市立高等看護学院・北海道科学大学・小樽歯科衛生士専門学校・国立小樽海上技術短期大学校の6校が参加。

 

 オープンキャンパスの日程や内容・学校の特徴・部活動・試験日程や出題傾向など、受験を志す高校生の疑問に丁寧に答えていた。

 

 余市紅志高校の田村壱成さん(17)は、「オープンキャンパスはZoomで参加したが、今日は対面だったので、聞けなかったことも聞くことができた。以前よりももっと入りたい気持ちが強くなった。将来、大きな船の船長になりたい」と話していた。

 

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