小樽市立望洋台中学校(望洋台3・伊藤仁弥校長)では、7月7日(水)に、パソコンのChromebookを駆使した企画「いじめゼロフォーラム」を開催。“いじめゼロ”に向けて話し合いが行われた。
生徒会役員が、シナリオや共有画面の作成などを、Chromebookを使用して準備。個別作業が効率よく進み、今までと比較してかなりの時短でき、役員たちも非常に便利だと語った。
当日は、密集を避けるため体育館に全校生徒の3分の2が集まり、残りは各教室でリモート参加。小グループは1~3年生の異学年を混ぜ、上級生がリーダーとして、それぞれの会場でグループの話し合いを進め、最終的にすべての会場をオンラインで結ぶという形をとった。(写真提供:望洋台中学校)
ある番組出演者が、番組中での行動をきっかけにネット上で誹謗中傷され、それが原因で自ら命を絶ってしまうという事件を題材に、「見えない相手だからこそ~ネット上でのいじめにつながる行動を止める~」というテーマで、遊ぶ約束をしていた友人同士のLINE上のやりとりの画像を見ながら、その時々の双方の気持ちを推察したり、原因について考えたりした。
集会を終え、「ネットは相手の顔や表情・仕草などが分からないから、今回のような誤解が生まれるのだと思った」「私たちの中で1番つらいのはただの暴力ではなく、暴力的な言葉がつらいと知った」というネット上のいじめや誤解に関するものとともに、「リーダー(3年生)の進め方が良かったので話し合いがスムーズだった」や、「先輩が優しく接してくれてとてもうれしかった」「他学年の人とも交流できて良い体験になった」といった、異学年交流の意義に触れるものもあった。
生徒会担当の山田香織教諭は、「今回Chromebookを使って、別々の会場をオンラインで結ぶ形態をとってみた。映像を見るのであれば、全員で一つのものを見るよりも各教室で少人数で見た方が見やすいというメリットもある。みんなが集まる場面と別々でやる場面との双方の良さも含め、生徒会役員でアイディアを出し合いながらより良いものを考えさせていきたい」と語った。
今後も集会の形態や話し合いの仕方に工夫をしながら、充実した活動を目指していくとした。