第3倉庫と北運河の未来を拓く 小樽美術館企画展

 株式会社遠藤建築アトリエ(遠藤謙一良代表取締役)主催の「北海製罐第三倉庫と北運河の未来を拓く」が、7月21日(水)〜25日(日)、市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリー2で開かれている。

 

 第三倉庫の解体か保存かが求められる中で、小樽出身の建築家として再活用の可能性を考え、北運河全体の再生について検討を提案し、併せて代表を務める歴史的建築物保存再生活用団体「NPO小樽ワークス」の2006(平成18)年〜2016(平成28)年の活動をパネルで紹介している。

 

 高校生の頃の同氏が撮影した、活気のある小樽運河の写真も展示。にぎやかで豊かな生活だった当時のような運河の活用を考える。

 

 小樽の気候的特性やインバウンドの傾向など、背景について計画の概要を説明し、同倉庫の活用案として、現代美術館や運河を活かしたこれまでにない道の駅・宿泊施設を備えた総合施設を、図面を用いたりイメージ図を展示して提案している。新たな文化拠点としての再活用を見込む。

 

 また、第三倉庫を拠点に、北運河周辺を含めた周遊コースを提案し、北運河沿いに石造倉庫群を想起させる商業施設を計画。旧手宮線に居住スペースを設け、市民が身近な場所となる活気のある小樽を取り戻したいと考え、多くの人々に、小樽の未来を考える重要性を共感してもらうことを提案している。

 

 22日(木)13:00〜15:00には同氏の講演会を予定。

 

 北海製罐第三号倉庫と北運河の未来を拓く
 7月21日(水)〜25日(日)10:00〜16:30(最終日15:00)
 市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリー2 入場無料

 

 ◎北海製罐第三倉庫と北運河の未来を拓く(外部)