小樽定例記者会見 日本遺産を活かしたまちづくり

 小樽市(迫俊哉市長)は、7月30日(金)11:00から、市役所(花園2)本館別館第1委員会室で、日本遺産に関してと新型コロナウイルス感染症に関して市長定例記者会見を行った。

 

 7月16日(金)に文化庁が新設した日本遺産の候補地域として、日本遺産審査・評価委員会の審査を経て、同市の「北海道の心臓と呼ばれたまち・小樽〜“民の力”で作られ蘇った北の商都〜」が認定され、「3年間の準備計画に基づき、地域活性化や観光振興のための人材育成・普及啓発・調査・研究の事業を、国からの支援を受け、本市も地域活性化準備計画に搭載されている事業を着実に実施し、日本遺産認定を目指したい」と考えを示した。

 

 認定に向けての3年間については、「詳細は協議会の中で考える。日本遺産は地域活性化が一番のテーマ。盛り込まれている構成文化財を活用して、小樽らしい地域活性化を着実に進めたい。具体的事業についてはこれから」と話し、解体か・保存かが検討される第3倉庫が構成文化財に含まれ、「しっかりと意識しながら検討したい」と述べた。

 

 また同時に、日本遺産「荒波を超えた男たちの夢が紡いだ異空間〜北前船寄港地・船主集落」の構成文化財の船絵馬群に、既に認定されている恵比寿神社2面と龍徳治金毘羅殿8面に加え、徳源寺龍神堂(塩谷)3面と塩谷神社の30面が追加されたことにも触れ、「船絵馬は、歴史資料として貴重なもの。今後は、日本遺産の構成文化財がある塩谷地区が加わり、より広域になったことから、構成文化財を活用した地域活性化を目指したい」と述べた。

 

 新型コロナウイルス感染症の直近1週間については、7月27日以降4日間連続で新規陽性者が確認され、10万人あたりの新規陽性者は17.1人と、15人を超える状況。39歳までが11人、40~59歳が8人、60歳以上は0人と、高齢者がワクチン接種したことが結果として現れ、「学校や職場・飲食店の感染拡大の兆候を当面は注視し、長時間の飲食はしない・マスク着用を呼び掛ける」と述べ、本日16:30からコロナ対策本部会議を予定している。

 

 また、小樽市でも、7月26日(月)からワクチンパスポートの発行が始まり、5日間で8件の申請があった。

 

 ◎ストーリーの概要と構成文化財「北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽」(外部)

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