2年ぶり大作74点 小樽水彩画会展

 小樽水彩画会(三留市子代表)が、市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリーで8月9日(月)まで、2年ぶりの作品展を開催。

 

 ほぼ小樽在住の50代〜80歳代の水彩画を愛する実力派19名が、得意なテーマで作品作りに励み、小品や40〜80号の大作を出展。来場者の目を楽しませている。

 

 同会は、水彩画の普及と啓発活動を行うため、1948(昭和23)年に創立。絵画に対する研鑽を深め、月1回で会員同士の互評会、年1回の展覧会を開催し、今年で73回目となる。

 

 水彩画を始めて10年が経つ太田喜久代さんは、8〜60号の6点を出展。生き物が好きで、動植物の命をテーマに作品づくりに励んでいる。60号の大作「川の記憶」は、鮭の躍動感溢れる様子が鮮明に描かれている。

 

 独特な色使いの杉山英二さんは、小樽・余市の四季折々の風景画を10〜40号で7点を出展。来場者は、見覚えのある光景に足を止め見入っていた。

 

 人物画を得意とする川端良子さんは、6〜50号の4点を出展。親戚の子どもたちを描いた制服姿の少女「14歳の春」や仲良しな「兄弟」、祭りの一コマ「一休み」は、人物の表情がどれも豊かで、それぞれの特徴を捉えている。

 

 日本水彩画会日本水彩展・札幌の作品展や市展・道展など、作品づくりに追われているという川端さんは、「人物画は、それぞれにストーリーがある。皆さんの絵を見るのも楽しみで、得意なモチーフで作品作りをしている。今年になって初めての作品展となり、ぜひ皆さんに見ていただきたい」と話した。

 

 小樽水彩画会展 8月4日(水)〜9日(月)10:00〜17:00(最終日16:00)
 市立小樽美術館多目的・市民ギャラリー 入場無料

 

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