市立小樽図書館(花園5・鈴木浩一館長)では、読書の機会を広げる新しい取り組みとして、おたるまちなか図書館を企画し、利用状況等を検証するためのモニター館を募集している。
市内には図書館が1館のみではあるが、図書の受け取りや返却は市内6カ所で、2021(令和3)年度から、駅前・銭函・塩谷サービスセンターでも、図書館窓口貸出事業として予約図書の受け取りを開始。移動図書館は市内35カ所を巡回。
そこで、もっと気軽に読書に親しめる機会を広げようと、図書館の書庫で眠っている古くなった本や、市民が寄贈した本・重複した本などを返却なしで無償提供し、開設した施設で利用したり市民に貸出すなど、自由な活用方法を考え、使いやすいよう考えてもらうことを企画。
図書館が認めた参加館の施設内に、「おたるまちなか図書館」と表示してもらい、図書館HPでも施設名を紹介する。公共施設や町内会館・学校・高齢者施設・金融機関・病院・商店などを対象施設とする。
現在、モニター館は、6月に市立朝里中学校で、7月にウインケルビレッジ(朝里川温泉)で、8月から手宮緑化植物園(手宮3)休憩所でスタート。9月には町内会でも予定している。
鈴木館長は、「図書館まで行くのは難しい人でも、近くのサービスポイントがあれば、図書館へ来なくても面白い本に出会えるかもしれない。市立図書館としての取り組みとしては、道内初めてと思われる」と期待を寄せている。
詳細については、市立小樽図書館(0134-22-7726 担当鈴木)まで。
現在、まん延防止等重点措置の措置区域に指定されているため、8月15日(日)から9月12日(日)まで入館できないが、図書の予約貸出と図書の返却のみを行っている。
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