小樽旧手宮線歩かナイト閉幕 約3,000人来場

 

 

 小樽青年会議所(阿部一雄理事長)が中心となり、9月18日(土)~23日(木)に開催された、夜の旧手宮線を光と音で彩るイベント「トゥナイト歩かナイト〜映える夜、光と音の旧手宮線〜」が閉幕した。

 

 緊急事態宣言が延長される中、一部縮小しながらも、日本遺産「炭鉄港」の構成文化財のひとつ、駅前通りから文学館までの旧手宮線に、光の線路をイメージし遊歩道と文学館前の線路の枕木をピアノの鍵盤に見立てたインスタレーションを設置し、イベントを開催。

 

 6日間連続で実施され、来場者数は、目標の1,000人を遥かに超える約3,000人を突破した。

 

 JCメンバーによるLINEの登録を呼び掛け、最終日までに500人が登録。SNSを使ったPRにも力を発揮した。

 

 18日(金)に点灯式を実施し開幕したが、日を追うごとに、インスタレーションが充実し、「バージョンアップしている。行かナイト」と発信する人の影響もあり、さらに来場が広がっていった。

 

 このインスタレーションの鍵盤ユニットと映像や音の仕掛け人は、北海製罐小樽工場第3倉庫(港町)のライトアップを手掛けた、N合同会社の福島慶介代表、鍵盤ユニットプログラムは、株式会社アートフルの船戸大輔代表取締役、音楽は株式会社KOOの中村友代表で、会期中は文学館前のテント内で待機し予期せぬトラブルに対応した。

 

 インスタレーションに長けている福島氏は、10年前から小樽の様々な場所を、もっと魅力的にしたいという構想があり、このイベントに関しては半年前から企画を練っていた。

 

 福島氏は、「小樽駅前通りを往来する人々に、いつもは暗い旧手宮線から光が見えたりすると行ってみようと思うのではと、枕木が鍵盤に見えたことから発想し、JCの皆さんとの相性も良くイメージ通りにできた」と話した。

 

 枕木には、3オクターブ36つの鍵盤を使い、足で踏むと音がなり、映像には、音が鳴ると光が降る仕組みのピアノモード、メインとなる、左右どちらからも枕木を踏むとメロディを奏でる歩かナイトモード、秋にちなみ「赤とんぼ」「もみじ」「キラキラ星」の3曲を基にアレンジし、会場に曲が流れ音と光が共演する自動演奏モードの3つを設定。

 

 音と映像が連動して、来場者が作品の中に参加できるのも狙いだ。

 

 恐る恐る枕木を踏んでみる人や、枕木伝いに歩く人など、音と光の反応を楽しんでいた。その様子を写真に納める人もいて、小さな子どもから大人まで幅広い年代が、旧手宮線の魅力を実感していた。

 

 ◎関連記事1

 ◎関連記事2