小樽老舗海産物店 フードロス削減“鮭に捨てるところアラず”

 株式会社小町商店(花園1)では、通常では商品にならない天然紅鮭のアラを販売することで、SDGs(持続可能は開発目標)へ配慮した活動を行い、フードロスの削減に取り組んでいる。

 

 同店は1940(昭和15)年創業で、富山県から小樽に移住した先々代が店を開き、天然鮭を主流に、食べ物を粗末にしない教えから、尻尾の部分や中骨などアラの部分を袋詰めにして販売し75年間も継続している。

 

 年々輸入量が減少し価格が高騰する天然紅鮭にこだわり続け、年間平均約560匹ほどを、熟練の職人の手で丁寧に切り分け、2.8kgの鮭では背・胸・尾のひれ部分のみ約60gが廃棄となり、約267kgのフードロス削減に成功している。

 

 また、2000(平成12)年からインターネット販売を始め、小樽の海産物店の先駆けで、一番最初に楽天の出店者となった。

 

 今回、インターネット販売が20年間続いたことを記念し、楽天から盾が贈られた。

 

 小町真司店長は、「従業員1人1人が、環境保護のためにできることを考えて実践し、今後も地球環境の保全に貢献できるよう努めたい」と話した。

 

 ◎海産物専門店株式会社小町商店(外部)