運がっぱと楽しく学んだ 小樽探学隊

 おたるご当地応援隊(長谷川義之代表)では、今年も10月3日(日)13:00から、おたる運がっぱと楽しく学ぼう小樽探学隊を開催。

 

 2021(令和3)年も小樽市ふるさとまちづくり協働事業に採択され、小樽から元気と活気を市内外に発信し、幅広い年齢層に知ってもうらおうと同応援隊を結成して2年目となった。

 

 今回は市内小学3年生〜6年生の27名が参加して、おたる案内人ガイド4名が協力。4つの班に分かれてJR小樽駅を中心としたエリアを探検。現地の人たちから話を聞く内容を盛り込み、小樽について学んだ。

 

 小樽市観光物産プラザ(色内2)3番庫ギャラリーで開会式を行い、おたる運がっぱも登場して参加者を和ませた。

 

 長谷川代表は、「子どもたちが小樽の街を歩くことで、改めて感じることもあり、現地の人の話を聞いて小樽をもっと知ってもらい、住んでいる小樽に興味を持ってもらいたい」と挨拶。

 

 13:40から、中央通り〜中央市場〜梁川通り〜龍宮神社〜三角市場〜小樽駅〜運河プラザと、1時間半ほどかけて探検した。

 

 同プラザ旧小樽倉庫や北前船主の木骨石造倉庫の屋根にあるしゃちほこについて、中央通りの旧安田銀行小樽支店の建物を11ⅿも移動させた曳家(ひきや)について説明を受け、梁川通商店街へ向かうと、戦後人々が集まって中央市場を開いたことや缶の中に新鮮な魚を入れて売り歩くガンガン部隊、木造の家が建て込んでいて、120年前には250件も燃える火事があり、日銀通り・中央通り・龍宮通りに火防線を設置したことなど、建物と街の歴史を学んだ。

 

 同商店街で創業1944(昭和19)年の松田印判店3代目の松田有未さんから、昔は給料をもらう時に判子が必要だったため、当時市内でも20軒の判子屋があったが、今では4軒に減少したことや、江戸時代の庶民は、赤色の朱肉が使えなかったことなどを聞いた。

 

 龍宮神社では、本間公祐宮司が、多くの人が小樽に渡り住み、人々の心の支えに建てられたのだと神社の歴史を解説。国の重要無形民俗文化財に指定された松前神楽の一部で悪疫退散を込めて獅子舞が披露され、獅子舞に頭を噛まれる貴重な体験をして御朱印とお守りをいただいた。

 

 小樽駅に理解を深めて列車に乗ってもらおうと、通常入れない駅長室を公開。来駅証明書で改札をパスし、裕次郎ホームと呼ばれる4番ホームから駅長室に入った。

 

 櫻永孔紀さん(小6)は「昨年も参加したが、前回は運河周辺で今回は別ルートだった。龍宮神社や三角市場、駅長室などいろいろと見ることができて嬉しかった」と満足し、他の男の子は、「初めて神社の中に入り、家族に自慢しようと思う」と話していた。

 

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