小樽市文化祭最終日 邦楽邦舞・民謡の集い

 

 

 11月3日(水)文化の日に、第72回小樽市文化祭の最後を飾る、邦楽邦舞・民謡の集いが市民センター(色内2)マリンホールで、短歌大会が生涯学習プラザ(富岡1)レピオで実施された。

 

 同文化祭は、市立小樽美術館(色内1)を会場に、10月14日(木)に書道市展を皮切りに、和紙ちぎり絵展・盆栽展・写真展・合同華展が開かれ、大勢の人が芸術に触れる貴重な機会を堪能した。

 

 同センターでは、小樽後志民謡連合会、正派邦楽会「雅貴代会」、箏曲山田流箏華会、藤間流扇玉会、正派若柳流若力会、吉松派若柳流旭甫会、新都山流尺八小樽都友会の7団体・64名が出演する集いが開かれ、市民や関係者などのべ450名が来場した。

 

 雅貴代会による箏や十七弦の合奏で箏協奏曲と鬼滅の刃の紅蓮華を演奏し、箏の音色が会場いっぱいに響いていた。

 

 日本舞踊では、長唄・五条橋の「橋弁慶」をもとにした、京の五条橋での牛若丸と武蔵坊弁慶の出会いを描いた舞踏が、同旭甫会により披露された。

 

 扇玉会では、師範試験課題曲になっている「槍奴」を、中村全博氏が槍を持って踊り、歌舞伎女形の可憐に舞い踊る幻想的な姿の藤娘や、歌舞伎狂言「鏡山錦栬 葉」の一場面で、加賀藩のお家騒動を題材にした舞踊の「筑摩川」を披露した。

 

 最後は、同民謡連合会による、南部酒屋もとすり唄や石狩川流れ節、江差追分節(掛け合い)など9曲を披露し、会場に太鼓や尺八のお囃子の伴奏に合わせて唄を披露し、観客から大きな拍手が贈られ、芸術の秋に相応しい催しを楽しんでいた。

 

 ◎令和3年度第72回小樽市文化祭(外部)

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