「小樽写真散歩」by akemi iwata《赤い絨毯〜中野植物園》

 

 

 紅葉も終盤となる11月4日(木)の小樽市にある私設の中野植物園(清水町26)では、ひらひらと葉が落ちる光景や真っ赤なモミジなど、葉が地面を覆うように重なり、辺り一面、落葉の絨毯が敷き詰められた光景が広がっている。

 

 

 

 1908(明治41)年創立で110年以上の歴史ある私設の同園は、敷地面積約50,000㎡。1972(昭和47)年3月には環境緑地保護地区に指定され、1994(平成6)年に小樽指定保全樹林となり、2015(平成27)年7月1日付けで北の造園遺産に認定された。

 優れた造園価値を持ち、次世代のランドスケープ形成に役立つ重要な遺産にも選ばれた。

 

 園内にある手作り遊具に落葉が模様となって積もり、昭和の雰囲気が今も残る植物園は、市民をはじめ近郊からの写真愛好家にも親しまれている。

 

 

 

 散策するといろいろなものが見つかった。天然モミジがオーナメントようなクリスマスツリーや、狛犬が見上げる紅葉、棚ではなく複雑に絡まる藤の木の枝にも紅葉のアクセント。

 

 オオバユリは、春までこの姿勢を保っているからド根性の賜物。

 

 

 

 赤の引き立て役の黄色の葉っぱたち。

 

 

 同園・中野さんに今年の紅葉状況を尋ねると、「10月25日頃から色づき始め、例年通り、見頃は10月末前後と伝えている。夜の気温が10℃以下になると、どんどん紅葉は進んでくる」と話した。

 

 

 手宮の高台にある稲荷神社境内の木々も色付き、落ち葉の季節を迎えた。

 

 

 

 手宮公園に隣接する手宮緑化植物園は11月4日(木)から冬期間の閉園となり、木々の冬囲いが始まった。入口で冬囲いをしている人にお願いして中に入れてもらい、秋色に染まった木々の葉がまだまだ楽しめることを確認した。

 

 ソメイヨシノの葉は落葉が進み、カンザンや枝垂れ桜の葉も紅葉している。

 

 

 

 中でもドウダンツツジは、見事な赤に染まっている。

 

 

 

 鮮やかな黄葉(コウヨウ)はイチョウやモミジ。

 

 

 

 桜坂のソメイヨシノやエゾヤマザクラの葉も残り少なくなり、芝生に木陰を作るハウチカエデは、落ち葉の絨毯になっていた。

 

 

 

 池周辺も落葉が進み、残り僅かな秋の風情に包まれている。

 

 

 

 ◎小樽写真散歩