北川稲谷卆寿記念書道展 72年の集大成

 市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリーで、11月10日(水)から、小樽在住の書道家・北川稲谷氏(89)の卆寿を記念した個展が始まった。

 

 同氏は高校生から書道を始め、宇野静山に師事。漢字部門を主としこの道72年。臥龍社同人・北海道書道展審査会員・創玄書道会審査会員・小樽書道市展委員長を務める。

 

 1999(平成11)年には北海道社会貢献賞を、2000(平成20)年には小樽文化貢献賞を受賞。第4回文団協・雪あかりジョイント事業「A Crystal Night in Art Museum〜書と音のハーモニー」にも参加。

 

 個展としては、80歳の傘寿の時と、88歳より4年早く米寿記念を開き、今回は90歳の卆寿の記念にと開催されたが、一足早く、先日開催された小樽市文化祭の書道市展では珍しい個展の機会を得て、書道ファンを喜ばせていた。

 

 墨の滲み具合から連想して画題「宙(そら)」とつけた作品、すべてが改まり新しくなることを喜ぶ「慶維新」、一度ならず末永く福が来るように「一陽来福」など、喜びや祝いの文字が並ぶ。

 

 作品づくりは書く前の構想の練り方にあり、じっくりと考えてから書き始めるため、10枚ほどで完成させているという。

 

 60×240cmもの大作も数点あり、見事な作品がぐるりと会場に展示されている。会場中央には、作品完成の際に作者を証明する雅印がいくつも展示され、書道家としての年月の長さを伺い知ることができる。

 

 同氏は、「90歳でも大作を交えて50点を出展し、ぜひ集大成を観ていただきたい」と話した。

 

 北川稲谷卆寿記念展
 11月10日(水)~14日(日)10:00~17:00(最終日16:00)
 市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリー 入場無料

 

 ◎小樽市アーティストバンク(外部)

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