小樽市立望洋台中学校(望洋台3・伊藤仁弥校長)では、11月26日(金)、3年生を対象に、財務省北海道財務局小樽出張所から講師を招き租税教室を開催。日本の財政や税金の活用について学習を深めた。(写真提供:望洋台中学校)
講師の小樽出張所管財課・太田圭治氏からは、国民の三大義務の一つである「納税」について、税金の種類や必要性などを詳しく説明された。
50種類以上もあり、その多くが自分の知らないうちに徴収されることを知った生徒らは、驚きながらも理解しようとした様子が見られた。
後半の演習では、国家の予算案を作成する取り組みを行い、「高齢者に優しい社会」や「医療の充実」など、生徒それぞれがテーマを決め、とてつもなく大きな数字を扱い、思い思いの予算編成を行った。
小グループ交流では、自分の考えを発表し合い、互いの考えを聞く中で、国の方針として何を重視してほしいかについての意見が1人1人違うことに気づいていった。
参加した生徒からは、「財務局の方が来ると聞いて、難しいものかと思っていたが、説明が分かりやすくて理解できた」や「実際の予算編成は、正解がないものなので、自分で考える良い機会となった」などの感想が寄せられた。
3年生の社会科を担当する山田暁広教諭は、「授業で取り扱う前段階で、このような機会を設けることができてありがたかった。生徒は、税金の大切さを理解するとともに、納税が義務であることについて理解を深めたと思う。
また、税金の使い道について考えることは、国民が政府に何を求めるかを考えるということに繋がり、社会的な思考としてとても深まりがある」と話した。
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