こつこつ描いた35点発表! 小樽美術協会展

 コロナ禍で展示会を中止していた小樽美術協会(野田恭吾事務局長)が、12月14日(火)〜19日(日)に、市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリーで、2年半ぶりとなる第53回小樽美術協会展を開いた。

 

 同会員34名のうち、27名の会員によるF8号〜F130号までの油彩・水彩・版画・日本画のほぼ新作35点を展示している。

 

 絵画展に通い慣れた人も多く来場し、久しぶりの作品展をじっくりと鑑賞し楽しんでいた。

 

 同協会会員には、指導者となり、長年小樽の美術界を牽引してきた人も多く、それぞれに得意な分野で、抽象画や風景画・人物などが、生き生きと描写されている。

 

 小川豊さんは、これまでよりも小さいサイズで「心のひだ」を、鈴木明美さんは華やかな「お花のイメージ」を、島常雄さんは130号に「義経伝説」を、村元道夫さんは、得意な小樽の風景画「盛夏出世坂」を、版画では、高野理栄子さんの「Ame」、ナカムラアリさん「らぶれたー」、宮井保郎さん「NEBULA(星雲)」などが展示されている。

 

 作品に気持ちが表れてしまうことが多く、コロナ禍で外出を自粛される中、こつこつと製作に励み、会員同士も展示会の準備で久しぶりに再会し、作品を鑑賞し合ったという。

 

 野田事務局長は2点を出展。作風にも変化が見られ、最近では崖をテーマにした油彩を描いていると言い、「会員がコロナ禍で自分と向き合い、製作してきた作品を、ぜひ会場で見て、作品を通じてメッセージを感じてもらいたい」と来場を呼び掛けた。

 

 第53回小樽美術協会展 12月14日(火)〜19日(日)10:00〜17:00(最終日15:30)
 市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリー 入場無料

 

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