小樽市民の善意 終業式で贈られた校旗披露

 小樽市立菁園中学校(花園5・宮澤知校長)では、12月24日(金)11:00から、全校生徒を集め2年ぶりに2学期の終業式と、寄贈された校旗の贈呈式が行われた。

 

 寄贈者の白濱聡さんは、25年ほど前に同校開校50周年を迎えた頃、2人の子どもが通っていたためPTA会長を務めていた。

 

 これまでも、吹奏楽部で使用するドラムセットやプロジェクターなども寄贈していたが、会社を受け継ぎ30年を記念し何か役立ちたいと、必要なものを宮澤校長に相談し校旗に決まった。

 

 贈呈式では白濱さんが校旗を持って登壇。宮澤校長に手渡され、生徒にお披露目された。

 

 白濱さんは、「巣立って行った生徒の皆さんが、これからのいろいろな人生を温かく見守っていただけるシンボルとしての願いを込めて、校旗を寄贈でき、ありがたい」と挨拶。

 

 学校の印として定めた校旗は、1947(昭和22)年5月に、同校の前身となる堺中学校が開校し、同年9月に校章とともに制定された当時のもので、長い歴史が刻まれ、今回初めて新調された。

 

 刺繍で立体的に施されスクールカラーの青で仕立てられ、従来のものよりも大判サイズ。来校者にも見てもらえるように校長室に置かれている。

 

 宮澤校長は、「長い歴史がある学校で、校旗を新たに作ってもらうことがなかった。学校を支えていただき、思っていただく気持ちが、子どもたちに伝わることがとても大事。それが校旗というもので示され、すごくインパクトが強く、思い出深いものになると思う。これまでの校旗と一緒に新しい校旗も大事にして、白濱さんの思いも次の世代に繋いでもらいたい」と感謝した。

 

 市内中学校では、12月25日(土)〜1月10日(月)が冬休みとなる。